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11・16(日記 詩の教室改め、詩学舎でのこと)

昨日、須磨にある喫茶店あいうゑむさんで開かれている詩の勉強会に行ってきました。
参加は三回目、そして三回目にしてこの集まりが『詩学舎』という名前なのを知りました。
なんだか素敵な教室名。

一回目は、
何も準備せずに行き、聞くだけで聞いてそのまま帰り、
二回目で「行った日に前回に出されたお題の詩を提出して、
次の会で発表」というシステムを知り、提出してきました。
なので二回目もただみなさんの詩を聞くばかりで終わり、
そして今回の三回目にしてやっと詩を発表できたのでした。

会の前に、先生が参加者の詩をパソコンに打ち直し、
そのあとにご自身の感想、アドバイスを書いて、
テキストにして参加者に郵送してくれているので、
前もってみなさんの詩は読んで行きました。

この詩学舎の発案者というのか、
責任者というのか、
先生をされている方は神戸の詩人の会に(けっこう大きな会らしい)に所属されていて、その繋がりなんでしょう、
会の偉い人(昨日聞いたのにもう役職名忘れました、、、上から数えてすぐくらいの方だそう)の野口さんもアドバイス役として毎回参加してくださっています。

会が始まる前に、私は野口さんから
「あなたはどんな詩人が好きですか?
どんな詩を読んできましたか?」
と聞かれました。
谷川俊太郎さん、茨木のり子さん、新川和江さんと答えたのですが、
なんだか少し考え込むような顔をされ、
「いや、あなたの詩を読んだのだけれど、
とてもよかったです。どういうものを読んできたのだろうと気になって」
と。
そこから幾つの歳から詩を書いているのか、
今までどれくらいの詩を書いてきたのかを聞かれ、
小学生の頃からで、確かな数は分かりませんが市販のノートに書きなぐっているものは136冊目になりました、と伝えると驚かれました。
「詩集は出していないの」
と聞かれ、出したことがないというより、出し方が分からないというと
「福永さん(先生です)に聞くといい。
絶対あなたは詩集を出した方がいい。
そりゃお金はかかるんだけれど、
あなたが詩を50くらい選んで、それをまた福永さんに30くらいに選んでもらって、詩集を作ったらいい。
沢山の人に読んでもらって、知ってもらって、そこからまた詩を深めていける。そうやっていけば、あなたはすごい詩人になると思う」
と熱心に話てくださいました。

その後、
教室がはじまり、私は一番に詩を読みました。

お題は『童心』。


今までは作者が自作の詩を読み、
その後先生のアドバイス、感想が読み上げられ、
意見、感想があるひとが言っていくという形でしたが、
今回からは順番に感想などを言っていくというのに変わりました。

教室の空気は、
なんだかはじめの頃の文芸会のようで、
みなさんの「これ、どういったらいいの?」「よく分からないんだけれど」という空気がひしひしと伝わってきました、、、申し訳ない。

でも、私の詩の中では分かりやすい詩かな、と思ったんですよ、これ。
思いません??
困惑するくらい身近じゃなかったのか、、、と相変わらず自分と周りとの段差に驚きました。

福永先生からは、
私が沢山詩を書いてきたことが分かる、
全ての言葉に詩としての形がある、
実際にあったことがらを書き綴るのではなく、
自身の内側を見つめて書いた詩であることへの評価と、
そうして書いていくことが心の解放につながる、と言っていただきました。

野口さんからは更に
「ただ自分が言いたいことが言葉に成り切れていないのかなとも思った。
もっとそこは人に読んでもらって、
たくさんの意見を聞いていくのがいいと思う」
と前置きをし、詩集を作ることをもう一度勧められました。
先生もそれに賛同されていて、いつでも相談に乗るし詩の選定も手伝ってくださるとおっしゃってました。

その様子を見ながら、
有難いなぁと思いつつ、
「あ、これ川柳の教室での温度差に似てる」
なんて考えていました。
私の詩って、そんなに分かりにくいのね、としっかり実感したように思います。
落ち込んではいません!


正直、
詩集を作ることは楽しそうだなと思います。
やりたいな、と。
ただ、詩集を作りました!
からの流れがどうして私の詩を深めることになるんだろう、とも思ってしまったりしています。
やっぱり本の形をとることで人に手にとってもらえるようになる?
でも40部とか50部刷ったものをどこに置く?
配る?
買ってもらう?
そうして配ってしまったあと、
どうやって意見や評価を聞けばいいんだろう、
と疑問がけっこうありました。
あと、野口さんの言われていた金額のものはどういう程度の『本』になるんだろう、というのも。
配る、とかちょっと置いてもらう、というのなら冊子のようなものでいいのでは、とか。
いや、最初の詩集ならきちんと作らなきゃ!とかあるのかしら。
わくわくする言葉ではあったけれど、
そこからの道筋も分からずぽんと大きな金額を出すのは難しいとも思っています。
なので、
今度そういうことを聞きに、詩学舎の日ではない時にお邪魔しようと考えています。

学生の頃は、
私の詩を好きだと言ってくれる子の誕生日に、
そこ子が好きだという詩を集めて手書きの詩集を贈ったことがありました。
その子を主人公のイメージに置いて、
短編を書いて贈ったこともありました。
そういう、誰かに貰ってもらうものを作る、
手に触れるものを作ることは楽しいと感じます。
最近、またそういうものを作りたいなとも思っていたところでした。

そういう感じの延長のような詩集が作れるなら、
楽しそう。
いやでも、もう少し自分を確かめるような、
鉄を火に浸して叩くような、
そういう経験としての詩集作りをしなさい、
ということなのだと思うのですが、
どうしても楽しいほうに転げたくなるな。

さて、でも一番の問題は、
50ほど選びなさいという詩です。
今詩のマガジンに500ほどあるのですが、そこから選ぶのが一番早いだろうなぁと思っています。
最近のものが殆ど入っているし。
詩集って何を基準に選ぶんでしょうか?
そこも聞かなきゃ、そも選べない。

良ければ、
私の詩で「これけっこう好きだった」というのがあれば教えて下さるとうれしいです。
ふわっと、「なんか、こういうやつあったよね」というのでも笑

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