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「さよならのはじめて」の解説のような

最初に感じた死は、
なんだっただろう。

千切ってしまった草花。
潰してしまった虫。
自死を選んだひと。
曾祖母の死。
猫や犬の冷たくなるからだ。

いや、
それよりも今目の前に笑ってくれている誰かとの、
これからに長く自分がいないのだろうという予感。
いつまでもは存在せず、
わたしには私の時間が流れ、
誰かにも同じようにいくべき時間の流れがある。
その切なさに、堪え切れず泣いてしまったことが何度もありました。

別れ。
それがもう再会のないものであったなら、
それはもう死とかわりないものであるのかも。

そんなことを考えていた幼い頃を思って書いた詩です。


さよならの意味を知らない頃なんて
私 あったかしら
さよならの意味の重たさも広さも唐突さも
それを齧るときのかたさの様々な切なさも
知らずに済んだ頃なんて

「さよならのはじめて」

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