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積読マンガの壁を崩せよ

マンガって、そんなに肩の力を入れて読まないもの、なのかもしれませんが、私にとっては物凄くつよく自分を持って挑むもの、
のひとつです。

そのため、物凄く読みたい!
と買ったはずのものでもすぐには手を出せなかったり、
「すごい!続きはやく!」
と思いながら、最終巻だけよみはじめられていないものが数作品あったりします。、、、いや、嘘です。もっとあります。

そんなマンガたちをこの際「えいやっ!」と読んで行こう、という機会にこのタグを使いたいと思います。

さてさて、その候補ですが、
まず一作目は、今年沼ってしまった声優さんの流れで知り、
アニメを見ていたら面白過ぎて原作も買ってしまったマンガ。
『アンデッド アンラック』です。
戸塚慶文先生の作品です。

ジャンプコミックスはもう買いたくないのに、、、
二か月に一冊増えていくコミックと、
その巻数が圧迫する本棚を思い、
できる限り買わないようにしているのですが、
「このマンガ面白いんだよ!」
というのはちょこちょこ聞いていましたし、
不死の男が、不運を他者へ降りかける少女と出会い最高の死を求める、というお話もしっていましたが、まさかこんなに密度の高い、
そして人物たちに複雑な裏側を施した作品だったなんて。
まさか『わしゃがなTV』にはまり、中村悠一という声優さんにはまり、
その流れで再びここに合流するなんて、一巻発売時には思っても見ませんでした。
ただいま19巻まで発売中。いっきよみしたいと思っています。


二作品目は、
これは作家さんで追いかけている方で、
私のなかのマンガの神様はこの先生です。
萩尾望都先生の『王妃マルゴ』です。

どろどろ人間関係は好きなくせに(というか自分が書くとたいていそうなるくせに)それが歴史と結びつくと、とたんに尻込みする癖が私にはあります。
王室のごたごたや、
戦争や、
そういったイメージがぶわっと沸き立つこの作品、
もし萩尾先生のマンガではなかったら手に取ることはなかったと思います。
だけど、
萩尾先生のお陰で手に取ったのだから、、、
読まねば、、、いい加減。
だって2020年に完結しているんですよ、これ。
歴史の成績はよかったくせに、
ほぼ残っていないために全くこの王妃マルゴという名前ではお話の糸口もつかめないのですが、きっと一気に読んでしまうだろうなと思っています。
萩尾先生のマンガは、読み始めるまでは「難しそうだなぁ。私に分かるかなぁ」なんて思って躊躇してしまうものも多いのですが、
読み始めるとずるりと足先までお話の渦に飲み込まれてしまい、
結果しばらく現実の息を吸えないくらい沈んでしまうことになるので、
もうとりあえず息を大きく吸って、この美しい絵の中に飛び込んで行こうと思います。


三作品目は、
こちらも大分前に完結している作品。
ながべ先生の『とつくにの少女』です。

人外と人間のお話が流行する少し前にはじまった作品、と勝手に覚えています。
絵本のように静かで、影絵のように色の乏しい。
それなのに少女の髪の毛のやわらかさや、
先生の外套の裾の布の感触が伝わってくるのです。
ひかりのような存在の少女シーヴァの正体をめぐる思惑、
先生たち呪いをうけて異形のかたちへ変わった「外のひと」たちの「内」への羨望と憎悪。
不思議な世界のなかで、丁寧に織り目を足されていくようなお話の読み心地で、とても好きな作品なのですが、
途中でぴたりと読むのを止めてしまっているのでした。
それはどんどんとふたりの関係性をまわりの人間や異形のものたちの存在が利用したり、奪おうとしたりして、これは途中途中で切り上げられたら辛くてたまらないな、と思ったからでした。
なので、私の中のふたりは自分たちに近づいてくる悪い変化の予感に少しピり憑いている状態で止まっています。
もういい加減、二人を物語の終りへと送り出してあげなくては。
そう思っています。

他にも『九龍ジェネリックロマンス』(眉月じゅん先生)や『ルポルタージュ』(売野機子先生)、『大奥』(よしながふみ先生)なんかも、
はよ読もう、と背表紙を見るたびに思っているのですが、、、

この積読解消企画、毎月やっていこうかな、、、と思います。

とりあえず、とし始めの一月はこんなもので許してやろう。
かな。

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