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「雨」の解説のような

私は見えないものに好かれているという気がします。
けっこう自信ありです。
でもそれは、ちょっとこわいことでもあると自覚していなくては、
と思っています。
私が詩を書くと喜んでくれるのは何故かは分からないけれど、
私が詩を書くとふふふと喜んでくれます。
私はそういう見えない友人たちを愛しています。
そういう友人たちへの詩です。

雨は私を打たない
やさしく流れ
すこしだけ体温をすする
私の凍えを
心の薄暗さでこぼして

雨は私を打たない
晴れを泣かせて
やってくるから
わたしは両手を
差し伸ばすことが出来ない

雨は私を促す
喉を首の後ろから
落とすものでも構わない
どうか音色へつかまれと
やがて遠くへと流れていく音と混ざりたいのだと


「雨」

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