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「くるもの」の解説のような


暗い曇りの朝、
「あ、雨が来るなぁ」
と思ったら、
「雨が来る」というのは面白い言い方かもしれない、
と気に入ってしまい、
詩にしました。


雨が来る
星も
夕焼けも
数多が駆けていく

羽はやがて力尽き
残された躰は
分数の中に溶けていく
その手を逃れることは魂にもできない

光が来る
闇と回りながら
悲しみと
哀しみの双子といっしょになって

愛が来る
雨の矢のように真っ直ぐに
唯ひとつにめがけるのか
あらゆるものに降り注ぐのか

決めかねているうちに
来る

「くるもの」


最初が「雨」からはじまったので、
全体的に「雨」の印象を受けて書いている感じです。

雨は恵にも成れますが、
脅威にもなってしまうものです。
それを決めかねることのないようにしたいものです。

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