朝のまくらもと
朝、
めちゃくちゃゆっくり寝ていたら
(じろうさん(夫)が子供のご飯してくれたから)
なんだか穏やかに鮮やかな夢を見ていた。
目が覚めて、
明るくて、
私のあたまのすぐそばで息絶えている虫が居た。
きれいなかたちで死んでいたから、
たぶん私が推し潰したのじゃなくて、
そこで息絶えてしまったんだと思うのだけど、
ああ、
ここがこの子の眠るのにいい場所であったらよかった、
と思った。
もしかしたら、
あんなに鮮やかな色なのに、
重たくない夢の見心地は、
この子の人生の視界だったのかなぁなんて考えて、
最後を一緒に共有したのならいいのにと思った。
そっと、
できるだけそっと指先に乗せて、土の上にかえしてやった。