詩の解説のような、
です。
私には唐突に、
世界の色が一変する瞬間が訪れます。
それはあまりに唐突で、
目が回りそうになるほどです。
けれどいつでもその時は世界に口付けをしたいくらい愛おしいのです。
私の詩は、
切れば血が流れるものであってほしいと願っています。
これが私の詩であってほしい。
そう願う詩です。
詩は、書くことは、私にとって世界との邂逅であり、
愛撫です。
そして書く以上、
私は書く対象を愛するでしょう。
人と関わって生きていくために、
私は詩を書くでしょう、という詩です。
私の中で、
過去は確かに今を生かせるために必要な現実です。
例えそれがどうしようもない苦痛を招こうと関係が無いのです。
それを叶え続けるためには、
詩を書き続けるしかないのです。
うつくしい山を描きたかった詩です。
やさしい秋の日を詠いました。
ささやかな雨が木を撫でていくやさしい様子。
詩学舎の宿題で書いた詩です。
「あき」というお題で、
「秋」でも「飽きる」でも「開ける」などでもいい、
ということで、
生きることを飽きるまで生き切るという気持ちを詩にしました。
包み込む緑は、
清らかな流れのなかで育っていくという詩。
黄昏時のさみしさが、
過去を飛び出すほどの傲慢を願ってしまう、という詩です。
以上、10編の詩の解説のような、でした。