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「灯火」の解説のような

次回の詩学舎で発表される詩のお題は「弱さ」。
自分で出したくせに、
ちっとも書けなかった。
弱さ、というものはたくさんあるとおもうし、
あげていけばきりがないのだけれど、
そんなのちっとも面白くないなと。


蝋燭の火がある
弱弱しい光だ

尽きぬ油などないというのに
芯に縋りいて燃える

風の心に揺れ
雨の涙に震える

そんな火の一点の熱が
愛せる影はどれほどの狭さだろうか

それは
弱さを愛する必要を強いる

生きることが許していく行為ならば
たったひとつの灯火であることは
私に
私を愛することを許す

「灯火」

結局、
私は私の弱さを好きなのだと思う。

それを甘えだとか若さだと言われたら、
「そうですが?」
と言ってしまう。
しょうがない。
そういう性格なんだもの。
弱いことはちっとも悪いと思えない。
誰の弱さも問い詰めないようにありたいから、
自分の弱さも許したい。

そんな私の、自分の弱さを愛する詩です。

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