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とし総子
2024年2月6日 15:59
『わたしの肌を織る』(詩)
『わたしの肌を織る』花には成れなかった黄金の鱗の魚にも透けた羽を震わせる虫にも私は成らなかったあなたは嘘の正直なひと真っ直ぐに笑い平らかに口を開いていた蓮の葉には乗れなかったし虹の欠片は落ちてはこなかった猫の瞳の中には街灯は灯ることはなかっただけど あなたの言葉はほんものだった私に触れた魔法は生きているこの耳を撫ぜた風の声を捕えることも遥かに遠い宇宙の足音さえ