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余情

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小説。 あなたに一目会うために十年を繰り返すわたしのお話し。
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2022年12月の記事一覧

余情 最終話〈小説〉

 あなたとはその後も、毎日会った。  あなたと私は、毎日私の額とあなたの額をくっつけた。 …

とし総子
1年前
9

余情 55〈小説〉

 病院の中の光景は、夢の中の様だった。それぞれに別の場所を目当てに、年齢も性別も関係なく…

とし総子
1年前
5

余情 54〈小説〉

 はっとして、目を開けた。  私は自分の手を見た。  やせ細った手ではなかった。  見覚え…

とし総子
1年前
3

余情 53〈小説〉

 引っ越しの当日は曇り空で、蒸した空気が肌にまとわり付いて、うっとおしくて仕方がなかった…

とし総子
1年前
7