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コラムの裏側            惚れてまうやろ

https://the-ans.jp/photo/366929/

​コラムの裏側。いよいよ3位決定戦、イングランドvsアルゼンチンの一戦からAnother Story.​

ブロンズメダルを首からかけたオーウェン・ファレルは満足げだった。表彰式後のフォトセッション、カメラに向かって微笑むその姿に心の底から祝福の気持ちが湧いた。

4年前のW杯日本大会決勝戦、横浜・日産スタジアムのピッチでシルバーメダルを忌々しく見つめていた闘将の姿が、今も目に焼きついてる。ステージでメダルを受け取ると同時に首から外したことが、敬意に欠けると国内外で批判された。

​2018年に日本代表のイングランド遠征で初めてファレルを見た。19年W杯、22年冬の欧州遠征、ファインダー越しのファレルはいつも険しい顔をしていた。◯怒哀楽、私の数少ない撮影機会故にそのすべてを言い切ることはできないが、これまでの写真を見返すと、喜びの表情は一枚も見つからなかった。

​だからこそ銅メダルを胸に、子どものように喜ぶファレルの姿は新鮮だった。セレモニー後は、時間の許す限りファンたちとの記念撮影にも応じていた。ファンからの祝福に、感謝を伝えるその表情は、喜びに溢れていた。

​かつて読んだコラム(いつ、何の話題だったかのか忘れた)に銅は「金」と「同(じ)」と書くとあった。確かに負けて受け取る銀と違い、銅は勝って得るものだ。もちろん金、銀、銅の順番は揺るぎない。ただ、今のイングランドにとって銅は金と同じく価値あるものだ。

​笑った顔はチームで一番、優しかった。なんだよ、すっごくいい奴じゃないか。23年W杯、私の中のオーウェン・ファレルに新たな一枚が加わった。

決勝、3位決定戦を前にパリにて散髪
髪を切るのは8月末のイタリア・ミラノ以来
日本ガンバレ!と応援してくれた散髪屋のご主人。この時すでに日本は敗退、ラグビーに興味関心があるのはパリの中でもごく一部。とりわけフランスが敗退したことで一気に国内の熱は下がった
無事に完成。さっぱりとした気持ちで最後の2試合を迎えることができた

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