コラムの裏側 Another Story ホンモノに溺れたパリの夜
https://the-ans.jp/photo/357723/
コラムの裏側、舞台はパリのスタッド・フランスへ。アイルランド対南アフリカからAnother Story.
Come the day come the hour
Come the power and the glory
We have come to answer
Our Country's call
From the four proud provinces of Irland
試合前から感極まっていた。アイルランドのアンセム「Ireland's Call」が響くスタジアムの景色に涙が出た。「俺たちが勝つんだ!世界一のチームなんだ!アイルランドは最強なんだ!」。そう言わんばかりの大合唱だった。緑のジャージーが埋め尽くすスタンドは圧巻だった。
スコアは13−8、シア・コリシやエベン・エツベス、チェスリン・コルビやファフ・デクラーク、南アフリカの激しい攻撃をアイルランドの壁が封じきった。勝利にわくスタジアムに流れたのはザ・クランベリーズの『ゾンビ』だった。
スピーカーから大音量で流れ始めた『ゾンビ』に合わせてファンたちが歌い出す。すると途中、サビに近づいた瞬間、スピーカーの音が消えた。ファンたちの声が波打つようにスタジアムに響く。四方八方から押し寄せる歌声の波に飲み込まれた。
溺れる。幸せすぎて…
残念ながらこの感覚は本物のスタジアムに行かないと味わえない。言葉や写真でいくら説明しても伝わらない。無理を承知で書いている。
伝えたいのは、本物は本当にすごいということ。
この時点でアイルランドの決勝トーナメントはほぼ確定した。あとはどれだけ上に上がれるかだ。たらればは好きじゃないが、今でも思う。
アイルランドが優勝したら、どんな世界が見られただろう。本物を求めて、これからも現場に向かいたい。
ちなみにスタジアムでの「ゾンビ」の歌声はこちら
https://tarafuku10.hatenablog.com/entry/2023/09/26/145129
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