コラムの裏側 頭はクールに心はホットに
https://the-ans.jp/photo/364398/
今日もフランスvs南アフリカの一戦からAnother Story.
痛みや苦しみの感情がないのか。
カメラのファインダー越しに見えるフランコ・モスタートやピーター・ステフ・デュトイ、エベン・エツベスは皆、顔色ひとつ変えずにプレーしていた。熱くありながらも冷たい。スプリングボクスたちはどこまでもクールだった。
何度でもぶつかり、ぶつかり、ぶつかっていく。コンタクトの瞬間は、ぐわんと時空が歪むよう。見ているこちらが「うっ」と痛みを感じるような激しいタックルの連発に、スタジアムが何度も「Oh!」とざわついた。
当の本人たちは涼しい顔で素早く立ち上がり、また密集へと向かっていく。ピッチで倒れている選手がいない。15人ではなく、18人、19人くらい南アフリカ選手がいるようなイメージだった。
28−29、その差は1点。どうして勝てた、どうして負けた。そんな試合の分析は私にはできない。写真を通じて伝えたかったのは、彼らが全身全霊で戦う姿、ただそれだけ。
自分は激しさの中で冷静さをどこまで保つことができるだろうか。彼らのよ興奮しながら写真を見返し、自分に問うた。
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