見出し画像

便利で楽しく安全に

#ガイアの夜明け
20/09/01

見所

①ハイテクスーパー”TRIAL”
②新しい実演販売スタイル
③無人宅配ロボット”デリロ”

詳細

コロナの影響で小売業のあり方が変わってきている。

飲食店と比べて、正確必需品を売るスーパーはむしろ顧客数を伸ばしており、変化に対する圧力は大きくないだろう。

しかし、人口減少に伴い、小売業の省力化は急務であり、コロナは追い風になることだろう。

さて今回特集されていたのは3つ。どれもテクノロジーを使って非接触型のシステムを導入しようとしている。

1つ目はハイテクスーパーのTRIALだ。

郊外を中心に店舗を広げる大型スーパーで、最大の特徴はその買い物方法にある。

顧客はディスプレイのついたショッピングカートを使い、購入する商品をカゴに入れる前に、ディスプレイに付属したスキャナーで登録する。
買い物終了時には、登録商品に従って清算が行われるためレジが必要なく、効率的だ。

ディスプレイを生かして、商品スキャン時にオススメの商品を提案したり、ある商品の近くを通りかかった時に、その商品を使ったレシピを提案したりと消費者の購買欲を刺激する広告ツールとできる点も本サービスの利点だと言える。

TRIALはもともとレジのPOSシステムを扱うIT企業だったが、今のシステムを思いつき、自らスーパーを作ってしまったというわけだ。

最近では他社のスーパーにショッピングカートを販売しているようで、競合を増やすリスクを負ってでも市場の活性化を目指す姿勢は素晴らしく感じた。

2つ目は味噌で有名なマルコメ
中でも自宅での食事が増えたことで塩こうじの需要が高まりを見せている。

一方でスーパーでの実演販売ができないということで、その売り上げをうまく伸ばせないでいるようだ。
実際、実演販売のある無しで売り上げは10倍も違うというのは驚きだ。
料理で使う調味料というのは、料理をして初めてその価値が示させる。そういう点で実演販売が効果を示すというのはうなずける。つまりは組み合わせなのだ。

現在実演販売が禁止されているため、マルコメは新たな実演販売の戦略を考えた。それがディスプレイを利用し、遠隔で実演販売をするというものだ。
動画を流すのではなく、実際に遠隔で顧客と対話し、販売を行う。
実際立ち止まって話を聞いてくれる顧客は少ないようだが、今後販売の工夫をしていくことで改善されていくだろうか。
目の前で料理されることで漂う香りやパッと手を伸ばせる試食台。消費者の購買欲をオンラインで刺激するのはやはり情報量に質が下がるため、難しいだろうと想像せざるを得ない。

3つ目は宅配ロボットのブレイクスルーだ。
以前アメリカで既にそういう宅配ロボットが街中を走っている映像を見たことがあるが、それを日本で実現しようとしている企業がある。
それがデリロという宅配ロボットだ。

ヒトの腰あたりのサイズ感で容量は50L程度。3次元の空間センサーを装備し、実際の道路や不整地、段差にも対応できる。
日本でもこういう宅配ロボットが利用できたらいいと思うが、日本の都市部だと小道が多く、人の密度も高いので、欧米と比べた難しさはありそうだ。
それでも日本の技術力の高さといったところか、デザインや音声など、きめ細やかな配慮が目立つ。期待は膨らむばかりだ。

小売業の省力化をテクノロジーで推し進めていくこと。コンビニに続き、無人化の流れは今後あらゆる業界に浸透していくだろう。
今後の動向に注目だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?