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初めましてインターン、初めまして社会

2022.04.11 もに

初めまして。国際教養大学3年のもにです。「餅」を「もに」と何回も打ち間違えたから、もにです。普段は大学でSDGsとは何かを考えたり、テクノロジーと倫理の関係を学んだり、洋の東西を問わず文化論に頭を突っ込んだりと、色々な文系分野をつまみ食いしています。あきた総研へのインターンは、本日が初日です。

まず、本日の活動内容を書き留める前に、なぜ私がインターンすることにしたのか、少しだけ書かせてください。
私はまあ一言で言えば「適当で変な大学生」です。東京からわざわざ秋田の公立大学を志望し入学。専攻もなく(今学期まで教養課程なので)自分の好きな学問分野だけをひたすら2年間追って、気づいたら3年生。目の前に迫り来る就活の二文字。
とりあえず就活で語れるエピソードがほしい!と周りの後を追い慌ててインターンに応募するも、もう落ちまくる落ちまくる。ESを書いても書いても、「志望動機が弱い」「質問に答えていない」とキャリアセンターからはダメ出しの嵐。

「私、何してるんだろう?」

自分の考えの浅さ、行動の遅さなんてとっくの昔にわかっていて、だから焦るのだけれど、焦ったってどうにもならないこともわかっていて。とりあえず就活関連のデータを漁り、人に助けを求めまくりました。
その結果、私の就活にとりあえず必要そうなものは4つ。

①自分の強みを端的にわかりやすく説明する力
②❶に付随するエピソード(組織の課題を解決したエピソードが良)
③会社を使って社会にどう貢献していきたいのか、の端的で説得力のある説明
④❸のためにどういう大学生活を送ってきたかのストーリー立て

私には全部足りませんでした。まあ④は最悪後でこじつけられるとしても、①②はほとんど心当たりがないし、③を構成するために必要な自分の軸もない。かといって①②を身につけられそうなインターンには受からない。万策尽きたか。
そうしてあまりに思い詰めた私に友人が紹介してくれたのが、あきた総研の須田さんでした。インターンのコーディネーターでもある須田さんに、無給でも短期でもなんでもいいので、何か経験になりそうな、就活のネタになりそうなインターンありませんかと泣きついて拾ってもらったのが、私がここでインターンを始めたきっかけです。

本日の活動

1. 社会人基礎力診断&目標設定シートの記入・フィードバック
2. 秋田県に提案するオンラインインターン企画案の壁打ち

1. 社会人基礎力診断&目標設定シートの記入・フィードバック

どんな業界でも役に立つ土台の力、須田さんはそれを社会人基礎力と呼びます。マーケティングスキルや営業力などの専門性は土台の上に乗るのだから、学生のうちにやるべきことはその土台を広くすることだ、と。この須田さんの考えは、私がインターンを探していたときに感じていた違和感と重なりました。長期インターンの多くは、専門性を身につけられることを売りにしています。インターンをネットで漁っていた時代の私は、まあそんなもんなのかなと思いつつ、マーケティングスキルって入社してから身につけるものじゃないの?中途半端な専門性に意味はあるの?と疑問も抱いていました。専門性は入社してからいくらでも教え込まれるもので、企業が新卒者に求めているのは学生のそもそもの人柄や経験なのではないでしょうか。
経団連が今年初頭に発表した「採用と大学改革への期待に関するアンケート結果」によると、企業が学生に求める資質では主体性を求める企業の割合が最も高く、次いで協調性、実行力、学び続ける力が続きます。期待する能力では課題解決能力と論理的思考力がほぼ同率1位、発信力・傾聴力・創造力が次いで同率2位という結果でした。(参考URL:https://www.keidanren.or.jp/policy/2022/004.html)
「社会人基礎力」は主体性・実行力・創造性・柔軟性・働きかけ力など、全部で12の項目に分かれます。ここまでくれば皆様お気づきかもしれませんが、あきた総研でのインターンはまさにこの企業のニーズをうまく汲み取ってできています。
......と、回し者みたいになってしまいましたが(というか半分そうですが)、少し前まで就活関連のデータを漁っていた私は、目の前のモニターに映る「社会人基礎力診断」にただただ感動していました(典拠に自信がなかったので言葉には出しませんでしたが......)。

一通り入力し終わると、次は須田さんからのフィードバックです。つまり、なんでなんで祭りの開催です。ひとつひとつの事柄に対して須田さんは意味づけを大事になさいます。今やっていることの自分にとっての理由はどこにあるのか、それをはっきりさせなければ、何事においても与えられた経験・与えられた学びしか得られない。意味づけを行えば自分だけのパーソナライズされた、与えられた以上の学びが得られる。それが意味づけの意義だと私は解釈しています。
このフィードバックにおける意味づけは、なぜその評価をつけたのか1項目ごとに言語化し、明らかにしていくことです。私は全体的に自己評価が低く、なぜその点数を付けたの?と須田さんに聞かれることが多かったです。私は基本的に自分を信用しない、過大評価しないように心がける生き方や考え方をしているので、自信を持って答えられない項目、背景に根拠となる具体的エピソードのない項目は全て低い点数を付けていました。じゃあそれはどうして?どうして?と出てくるあらゆる点に関して問う作業を続ける中で、自分がいかに自分のことを把握できていなかったかを痛感しました。
インターンに応募をたくさん出していた時期から薄々感じてはいましたが、私は本当に自分のことを見つめられていません。その点で、いかに自分が薄い言葉を話していた人間だったかを思い知りました。ここまで自分について深く問うたことがなかった。私は常に他人の言葉を借りて、面接ではそれっぽいことを並び立てて喋っていただけなのかもしれないとすら思いました。自分の能力がわからない人間が能力を活かして会社に貢献などできるはずがないのです。彼を知り己を知れば百戦殆からずとはよく言ったもので、私は就活のことは付け焼き刃といえども多少知っていた一方で、自分のことを知っていませんでした。彼を知っても己を知らなければそりゃ百戦危ういわけです。これも全て自分への信頼の薄さ、つまり自分というハリボテの脆さをどこかでわかっていたからこそ自分を向き合うことをしてこなかったのかなと、自分の浅はかさを反省しました。
ただ、須田さんは私の自己評価の低さを気にかけてくださって、もう少し評価してもいい点を伝えてくださいました。有難かったです。過小評価では自分が苦しい、過大評価では難が出る、自己評価・自己分析はとにかく難しいですね。
その後、武器にしたい強みの力と伸ばしたい弱みの力を理由・具体的アクションとともに言語化し、目標設定シートに具体的な業務内容とともに定量・定性の二つの観点から目標作りを行いました。目標が数値などで具体化されたことで、かなりハードルが下がったように思います。私は自分の大きな目標をスモールステップに落とし込むことが苦手で、このようにあえて機会を作らないとなかなかできないので、手伝っていただけたことはとてもありがたいことでした。

2. 秋田県に提案するオンラインインターン企画案の壁打ち

シートの記入が終わったあとは、オンラインインターンシップの企画提案に関して、須田さんの壁打ち相手をしておりました。ただ、本当にアイデアが全くもって出ませんでした。町工場のような小さな会社に文系学生を呼ぶにはどうしたらいいか?岩手や青森ではなく秋田に来てもらう意味とは何か?と具体的な問いに直面したときに、頭を捻っても捻っても一滴もアイデアが出てこない。自分はさっきの自己評価で創造性を強みにしていたはずなのに、その創造性が全く仕事をしてくれない。きっと社会に出ても、このような学生が直面するより格段に難しい問いがいくつも出てくるのだと思うと、(当たり前ですが)自分の生きてきた世界の狭さ、そして自らの浅はかさに愕然としました。結局、須田さんのアイデアやマーケティングにおける3C(Company, Competitor, Consumer)を教えていただいたりと、壁打ちではなくただただ勉強させていただく時間になってしまいました。ただ、今日は自分の浅はかさに気付けただけでも収穫なのだと思います(意味付け)。

あとがき

初めてのインターンシップ、書き留めておきたいことが多すぎて、気づいたら3500文字を超えていました。次からはかなり短く、キュッとまとめたいと思います。私は伸ばしたい弱みの力に発信力を挙げており、そこには人に端的にわかりやすく意見を伝える力も含まれています。須田さん、私頭の中の言いたいことをほぼ全て表現しきってあらゆる寄り道をすると(実は少し端折っていますが)、こうなってしまうんです。次回からは要点だけをかいつまんで、読みやすいnoteにすることを心がけます。

ここまで読んでくださった方は果たしていらっしゃるのでしょうか。お付き合いありがとうございました。

次回までの宿題

オンラインインターン提案に向けた現状とニーズの下調べ(目標:計2.5h due4/17)

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