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改めてハピネッツのディフェンスとは〜2022-2023シーズンに向けて〜

ハピネッツのディフェンスとは



そう、問われたときに
どんなふうに答えれば
ハピネッツというチーム像を含めて
伝えられるだろうか

リーグ屈指のディフェンスのチームとして

ここまで辿り着いた歴史や背景も含めて

そもそも自分自身は 
どれほど、愛すべきハピネッツのディフェンスを
理解できているのだろうか

ハピネッツのディフェンスが好きだ


体力的にも、精神的にも

選手たちに大きな負荷がかかることが
容易に想像できるアグレッシブさがある

選手一人のみならず、
チームとして
40分間やり遂げられるか


つねづね思う

ディフェンスは“覚悟”を試されると

やり遂げる覚悟はあるのか

チームが様々な状況下に置かれても

毎試合ごとに、問われるのではないか


それでも選手たちは

全力で秋田のディフェンスを

チームの総力をかけて表現してくれる

試合を通してつねに攻め続ける

そんな選手たちの姿に心を打たれては
いつも誇らしげに思う


これがハピネッツであり、
秋田の戦い方だ


そこで思う

ハピネッツのディフェンスとは

具合的に

どのような動きを表しているのだろうか

激しいディフェンスの動きの向こう側とは


選手たちは、ケンゾーさんから


何をどれだけ
求められているのだろうか

ぼんやりとした輪郭のままに疑問を持っていた

ことに推し選手である

大浦くんは、昨シーズンにおいて

“ディフェンスが課題”であると

つねづね言葉にしていた

また若手選手たちが
プレータイムを伸ばせずにいた要因として

ディフェンスを挙げられるだろう


では、何をどれだけやればいいのだろうか


いったい
日本一激しい攻撃的なディフェンスとは…?


その答えを先日、ついに見つけた

ケンゾーさんが
『指導者が語るディフェンス』という題材で
取り上げられている


「明確なチームルールを設けることは絶対に必要だと思います。しかし、それ以上に、ルールを遂行するための感覚を養う練習はもっと大事だと思っています。我々コーチが選手をロボットのようにすることは簡単です。でも、それでは「生きたディフェンス」にはなりません。そこに遊びの部分というか、生きた部分をつくってあげなければいけない。(本文引用)」


このケンゾーさんの言葉こそが

昨シーズンに抱いていた疑問の
答えとなって腑に落ちた

ディフェンスの“感覚”


ここにハピネッツのディフェンスの難しさ

若手選手、しいては新加入の選手たちが語る
難しさにつながるのではないだろうか


感覚とは、ひとりひとりが持ち

当たり前ではあるけれど

それぞれ異なるものである



バスケットボールというスポーツは
瞬時に展開が切り替わっていく

その瞬間に下さなければならない
状況判断において

これほどまでに密接であり、
重要な部分はないだろう


ディフェンスを主体としたチームで
プレーすることは


今までの彼らの経験において
未知の感覚のバスケ
といえるのではないか



自分の培ってきたものとは、異なるもの


すぐに身につくものであれば

苦労も、悩みもしない
上手くいくことばかりではまったくない

頭で考えるより先に体が動くようにならなければ
プレーが間に合わない


インテンシティの高い
秋田ならではのディフェンス



そんな新たな感覚と向き合いながら

地道に日々、感覚を磨きながら
シーズンを通して
努力を重ねてきたのかと思うと


肩を叩いてよく頑張ったと
抱きしめたくなる思いばかりだ


さらには個の感覚のみならず

チームで動く感覚も必要となる


秋田のディフェンスは全員で「狩り」をしに行っているイメージです。仕留めたいところに相手を誘っていく感覚。それは単純なポジショニングだけではできなくて、ディフェンスから動き出すことで完成するのです。(本文引用)



ハピネッツのディフェンスを遂行する為には
必ずや、身に付けなければならないものだ


オフェンスにとって怖がられる

しいては
相手チームに
圧迫感を与えるディフェンスとは

どのような動きが必要なのだろうか



インテンシティ(=強さ、激しさ)
の高いディフェンスとは

昨シーズンのプレーをまとめた
この動画に込められている

常に先手を取って守る


オフェンスの動きを待つのではなく、
ディフェンスから仕掛けていく

しいてはディフェンスから先に動いて
オフェンスが反応するように

こちらから仕向けていくのだ



秋田の在籍が長く、また最前線で守る

ノボル、そしてタクの動きは

本当によく秋田のディフェンスを
体現している

ふたりの気持ちが
ここぞとばかりに伝わってくるのだ

自分たちから
すべてのディフェンスが
始まっていく

だからこそ

最前線で示さなければならないことを
本当に理解した上で
プレーしてくれている

相手の攻めの動きを受けにまわらずに
自ら仕掛けに動いているのだ


この動きができるか、どうか

ここにハピネッツのディフェンスを
体現できるか

分かれ道となるのだろう


ノボル、タクと同じガードの

伊藤さんは

先手で相手に引かない姿勢を見せては
攻めにくい状況を作り出すのが、本当に上手い

リュートは

外国籍選手相手にも
当たり負けしないフィジカルで
体を当てにいっては
タフさをもって、粘り強く守れる

フルさんは

相手の動きを先手でつぶす
職人的な守りをする
相手の動きをつぶさに見て、
細かな動きも見逃さずにチェックする
この先読みをするディフェンスは
まさにベテランならではの動きといえるだろう


秋田でプレーし続けてきた選手たちが

ハピネッツに加入した当時や
ディフェンスのチームとして
作り上げていった当初に

早々に“秋田のディフェンス”を
体現できていただろうか


振り返っても、やはり年月をかけて

それぞれが
“自分ならではの先手の動き”をもって
ハピネッツのディフェンスを
体現していったように思う

昨シーズン加入した

シゲ、ハヤトという

それぞれ様々な経験をしてきた
ベテランの領域の選手においても

“秋田のディフェンス”は
なかなか難しく感じるところがあったように思う

それでも経験値を含めて

シーズン終盤には
感覚を合わせてくるのは、

さすがはベテラン選手であると
改めて彼らの加入の頼もしさを
実感するばかりだった

2022-2023シーズン

今季のハピネッツは

日本人選手全員が
昨シーズンと変わらずに
戦い続けてくれることが決まった


望んでいたけれど、

半ば叶うことはないだろうと
思っていたことが
現実となった

今までにそんなチームが他にあったのだろうか

ハピネッツで勝ちたい

ハピネッツで勝負したい

そんな思いをもって、
継続することを決断してくれた選手たちと

また、これから
新たな戦力として出会う
外国籍選手たちと共に

昨シーズンのスローガン

ウルトラアキタ


このスローガンを
新たに塗りかえては

昨シーズン叶うことができずに
置き去りにしてきた
くやしさを晴らす為に

共に戦っていきたいと思う

ハピネッツは
まだまだ、強くなれるチームだ

今季に願うのは何よりも

若手選手たちが
シーズンを通して
自分たちの力をもって
勝利に貢献していくことだ

経験を重ねていく中で、

彼らが

どうか“秋田のディフェンス”を


楽しむ感覚を抱いてほしい

ハピネッツの未来が
明るく輝ける場であってほしい



そう、切に願っている

彼らが輝く姿こそが
この先にある

ハピネッツの未来なのだから

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