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お金って何ですか?

8月もあっという間に最終日ですね。
noteの更新頻度がどんどん落ちていますが、細々とでも継続していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。

今回はお金についてです。

タイトルの質問にはいろいろな答えがあるでしょう。

・何かを買うときに必要なもの

・物やサービスと交換できる紙や金属

・生きていく上でとても大切なもの

・労働の対価

などなど。
別にどれも間違っていないと思います。

お金の話

お金の話になると、よく聞くこととして、

「私はそんなにお金はいらないんです。」

というものがあります。

このような話を聞くと、お金のことがわかっていないなと思います。

「とにかくお金が欲しい。」
「貯金が趣味です。」

という人もいます。

これも同様にお金のことがわかっていないなと思います。

お金とは何でしょうか?

これを読んでいる皆さんがお金と言われた場合に考えるのは、どんなものでしょうか?

100円玉をイメージする人もいるかもしれませんし、10000円札の福沢諭吉を思い出す人もいるでしょう。
しかし、いづれにしても、多くの人は日本円をイメージしたのではないでしょうか。

日本円は正式には日本銀行券といいます。
これは多くの資産の中の一つに過ぎません。

資産という言葉は皆さん知っていると思いますが、明確に説明できる人は多くないでしょう。
ここでは会計学上の資産ではなく、広く人生を考える上での資産について説明します。

いろいろな定義、分類がありますが、皆さんのイメージするお金、つまり日本銀行券は資産の中の有形資産、つまり形の見える資産です。

その有形資産の流通通貨の日本銀行券ということになります。

他にも、同じ流通通貨のアメリカドルや、ユーロ、人民元なども有形資産です。

流通通貨以外でいえば、株式などの有価証券、金や不動産(実物資産ともいいます)なども有形資産ですね。

有形があれば、当然無形があるわけで、無形資産には知識や経験、技術などがあります。
信用や人脈なんかも、この無形資産と考えることができます。

僕は、健康や時間も、この無形資産だと考えるようにしています。
そして、この2つは特に重要な資産だとも考えています。

ここで重要なことは、資産はそれぞれ交換可能である。
ということです。

タクシーの場合

例えば身近な例を挙げるとすると、タクシーがわかりやすいかなと思います。

まず、タクシーが提供している価値は何でしょう?

楽に移動できるから、ついつい使ってしまうという方は多いかもしれませんが、それは本質的な考え方ではありません。

自家用車で移動する場合と比較して考えてみましょう。

家から職場まで、車で30分の距離を移動するとします。
自家用車で移動する場合には、当然自分で運転をします。
往復で1時間かかります。

この1時間の間にできることは、音楽を聞く、ニュースを聞く、モチベーションの高い方はオーディオブックや、英会話の教材を聞いたりするかもしれませんね。
ただ、できることは、運転をしながら耳を傾けるくらいのことでしょう。

しかし、費用の面ではタクシーと比較してかなり安く済みます。
ガソリン代は燃費にもよりますが、100円程度でしょう。
(車自体は通勤のために購入するわけではないと考え、費用には含めていません。)

では、タクシーの場合はどうか。

この1時間の間にパソコンを開いて仕事をすることができるでしょう。
読書をすることもできるし、睡眠を取ることもできます。

つまり、タクシーを使うことで、1時間の自由な時間を作り出すことができるということです。これが、タクシーが提供している価値の本質です。

しかし、もちろんタダでタクシーに乗れるわけではありません。
往復1時間であれば、1万円程度はかかるでしょう。

さて、皆さんはこれをどう考えますか?

多くの方が、この2つの選択肢があったとしたら、前者、つまり自家用車での通勤を選択するでしょう。
では、それはどういう論拠に基づいて判断しているのでしょうか?

「1万円はちょっと高すぎるよね。」
「5000円ならタクシーでもいいかな。」
「いや、私は3000円までですね。」

などなど、様々な意見があると思いますが、ここでどう考えるべきなのでしょうか。

数字で定量的に考えてみる

例えば、あなたが有名なウェブデザイナーだったとしましょう。
会社でも働いていますが、個人でもデザインを請け負っています。
個人で請け負っているデザインは単価が高く、1案件で10万円の報酬を受け取れます。

1案件あたりの作業時間は約4〜5時間
5時間だとしても、1時間あたりの報酬、つまり時給は2万円になります。
4時間で終わらせれば、時給2万5千円です。

もちろん、パソコンでの作業がメインなので、タクシーの中でも問題なく作業を進められます。

この状況なら、タクシーを選択するという人は一気に増えるでしょう。
タクシー代1万円を払っても、その時間で2万〜2万5千円を稼ぎ出せるとすれば、利益は1万〜1万5千円です。

つまり、ここで自家用車を選ぶ人が多いということには、多くの人がタクシー代1万円を超えるお金を、タクシーに乗っている1時間では生み出せないという前提が隠れています。

資産はそれぞれ交換可能である

自分の時給、1時間に稼ぎ出せるお金を基準にすることは、その作業を自分でするべきかどうかの判断において、非常に重要な考え方なのですが、今回はそういう話ではないのでこのくらいにしておきます。

話を戻しましょう。
先程、資産はそれぞれ交換可能であると書きました。

上記のタクシーの話がそれですが、この場合は、

1万円というお金(有形資産)を、
1時間という時間(無形資産)と交換しているわけです。

これが僕の思う、最も重要な資産についての考え方です。

タクシー以外でも、例えば家事代行。
自分で行えば、もちろん費用はかかりませんが、2時間の家事を代行してもらえば、あなたには2時間の余裕が生まれます。

その2時間で子供と遊んであげることができます。
大切な人の話に耳を傾けることにも使えます。

家事代行2時間分の費用と引き換えに、あなたは大切な時間を作り出すことができるのです。

冒頭で書いた、お金はいらないという言葉。

これは、お金という資産が、大切な時間と交換できるという視点が欠落しているからこそ言えてしまう発言です。

まとめ

お金は物やサービスと交換できる紙。
というだけの物ではありません。

様々な資産と交換が可能だということを書かせていただきました。

お金には他にも様々な側面があります。

僕も毎週欠かさず読んでいる大人気漫画「キングダム」でも、お金は人の歴史上最大の発明であると、秦国の丞相、呂不韋は語っています。
また、「貨幣制度が天下を作った。金が人の欲を増幅させたからです。」とも語っています。深いですね〜。
(ここでは書ききれませんが、もっともっと深い、人間の本質に触れる話です。キングダムを読んでいない方がいたら、僕のnoteよりもまずキングダムを読んでください!笑)

このように、お金にはまだまだ様々な側面がありますし、時代によってどんどん変わっていくものだと思います。

皆さんが生きていく上で、最も多く使う道具の一つであるお金。
そのお金について、少し勉強してみるといいかもしれませんね。


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