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みんながクリエイターになったらそれは個人でも稼げるということなのか?

こんにちは。アキスケです。

今回はデジタルファッションの話題を取り上げつつ、クリエイターが稼ぐということについて少し考えてみました。

デジタルの、特にWeb3という分野ではクリエイターエコノミーの動きが盛んです。

この流れが進化を続けて無名のクリエイターや、素人から始めた人がモノづくりを楽しみつつ、しかも生計を立てられるようになるのか、というと個人的にはなかなか難しいと今のところ感じています。(感情としては稼げる世界になって欲しいと思っています、すごく!)


そう考えるきっかけになったデジタルファッション に関するニュースがあります。

NIKEは自社で「.SWOOSH」というプロジェクトがあります。NFT化したデジタルスニーカーなどを扱っています。日本では使用できないサービスなのですが、このプロジェクトはNIKEのデジタル分野での認知拡大を担っています。
先日には一部ユーザーに対してデジタルスニーカーの3Dファイルの提供を開始しました。

この3Dファイルを受け取った人は、BlenderなどのモデリングソフトウェアでNIKEのデジタルスニーカーを自分好みにデザインする事ができるようになります。

編集した作品はデジタルスニーカーとしてそのまま楽しんだり、アバターの着用アイテムとして活用することもできるようです。
(商用利用については未調査です)

これによってデザインの経験や実績の有無に関わらず環境さえあれば誰でも、あのNIKEのデジタルスニーカーを公式の素材を使って編集できるようになります。

NIKEのファンはもちろん楽しいでしょうし
おそらく数万人の人が使うと思うので
これまで見たことのない優れたデザインが生まれたりしてNIKE自体のイノベーションにも繋がるかもしれません。


そこで最初のお話に戻るんですけど
世界的に有名なアイコンを使ってモノづくりができるようになったとして、しかも商用利用がOKだとして、無名のクリエイターや素人が稼げるようになるのか、と言ったらそこは簡単じゃないよなーと思っています。
(稼ぐ事が全てじゃない!、とかはいったん置いといて)

なぜなら、いい素材、良いデザインだけで売れるわけじゃないからです。スニーカーは特にそうだと思っています。

NIKEのエアジョーダンシリーズとか
adidasのサンバとかイメージするとわかりやすいですけれど

誰が作ったとか
◯◯ていうムーブメントと関係があるとか
誰々っていうスターが履いてたとか

振り返ると商品の見た目以外の情報が
ヒットアイテムには必ずといって良いほど存在しています。

一言でいえば「ストーリー」と言い換える事もできます。

この「ストーリー」の部分を無名な人や素人はなかなか作りにくいので、全員がクリエイターになったとしてもみんな稼げるようになるかは怪しいと感じています。


でも「無理じゃん稼げないじゃん」という話だけじゃやっぱり悔しいので、どうしたら良いかを考えてみます。

今回のお話の流れでいえば、「デザインもストーリーも作り込む」をする事が一つと思います。とはいえ歴史的背景はほとんど無いでしょうから、どういうストーリーでそのデザインにしたのかを丁寧に作り込んで地道に伝えていくことが、まずはできる事じゃないかなと考えます。

あと考えられるのはすっごい有名人に注目されるとか。こうなると自分の力とは無関係に拡散されて一気に見たことのない景色まで連れていかれる可能性は高いのですが、とてもじゃないけど狙ってできるものじゃないのが難点です。

極端な例だとKing Gnuが今ほど有名になる前、
井口さんはローマ法王とか世界的な有名人に
「俺たちの音楽聞いてくれ」ってリプを送ったりしていたそうです。
すごい行動力ですけれど効果は確かなかったはずです。。。

そうなると「デザインもストーリーも作り込み」をベースにしながら、ワンチャン偶然も巻き込めるようになるべく人目に触れるところに作品を出し続ける。という風になってきそうですがなんとも地味で変わり映えのしない方向性になってしまい、結局コツコツやるしかないという着地になっちゃうのかなと思います。

そうなるのはツールがどんなに変わっても
人間が好む何か、というのが変わってないからなのかなぁ。などと考えたりします。

さて、週末ですね。どこも暑いですから熱中症に気をつけて過ごしましょう。

それでは、また。

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