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NFT 0.4ETHは高いのかを考えてみた

こんにちは。アキスケです。

今回は商品にはつきものの
「価格」のお話です。

きっかけは、
先日「BOSO TOKYO –暴走東京–」という
日本発のWeb3プロジェクトが
NFTを発売するにあたり
価格や発売方法に関する情報を
リリースしました。

ところが
その価格が高い!ということで
兼ねてからプロジェクトに期待していた
多くの人たちから
疑問や不満の声があがったのです。
※価格0.4ETH → 約10万円※

僕の結論としては、
0.4ETHは高くない、なのですが

そう考える理由だけでなく、
こういうプライシングのお話は
自分で何かを販売する際には
良い教材になるなぁと感じたので
 noteに記してみます。

もし自分で商売をしたいと考えていらしたら
いっしょに考えてみませんか。

それではいきましょう。
まずは前提条件からつかんでいきます


0.4ETHは高いのかを考えてみた

【前提.1】NFTマーケットのトレンド

●NFT、というか仮想通貨含むマーケットの状況
→冬の時代と言われるほど低調(それでも少し上がってきた)

●日本ではNFT作品のトレンドが少しきている

現在のNFT作品自体のトレンド
いちプロジェクト数千~数満点の場合
→PFPというSNSアイコン用のイラストが主流
→ひとつの価格は無料、
 もしくはそれに近い低価格

→そのうえで二次流通が盛んになることよって
 クリエイターやホルダーは利益を得る


【前提.2】暴走東京について

日本を代表するイラストレーターが
クリエイティブデザインを務める、
暴走族カルチャー×サイバー SF の世界観が
特徴のプロジェクト。
メタバース時代のアイデンティティブランドを
目指している

そのほか音楽や、クリエイティブにおいても
界隈の実力者を揃えた
豪華なプロジェクトメンバー

プロジェクトの立ち上げと同時に
都内でパーティーを開催して派手に盛り上げた

●10,000点のNFTをリリースすると発表
PFP。それを保有している人は
その後さまざまな特典がえられるらしい。
※このとき値段は発表していない※

●PR
プロジェクトのコアメンバーが
日本で規模の大きめなコミュニティ
いくつかをPR行脚

世界視野を視野にいれたプロジェクト
でありつつも日本のユーザーのことも大切にしている

●世界有数の暗号資産取引所数社とも提携

 ●先述のNFTの優先購入権利を
さまざまな方法で配布

●結果、いろいろな客層にリーチ

これらののち、
NFTの発売日
発売方法
価格 が発表された


【所感】0.4ETHは高いけど、安い

以上が前提条件です。
そのうえで今回の価格について考えていきます。

0.4ETHは日本円で現在およそ10万円
大金ですし、

先にあげたマーケットのトレンドと
比較すれば確かに高いです。

いっぽうで、
このプロジェクトの顧客は誰なのか?

と考えてみましょう

別の言い方をすれば
どういう人に持って欲しいのか、
どういうブランドなのか。

ファッションブランドで言えば
ユニクロなのか、ビームスなのか、
はたまた、エルメスなのか、ということです。

もしNFT界のラグジュアリーブランドを
目指すのであれば
0.4ETHはたいして問題ではないです。
むしろ普通、いや安いかもしれません。

この部分、つまり
プロジェクトに対するカテゴライズが
不足していたことが今回のざわつきの元です。

不足していたのは
運営側も、ユーザー側も、です

それに価格を後出しにしたのも
裏目にでてしまいましたね。

最初に言ってしまえばその時点で
顧客層をはっきりさせることが
できたのでしょうが、

おそらく運営側もはじめから公開したら
不満が出るのではないかと、実のところは
懸念していたのではないでしょうか。

だからある程度コミュニティの雰囲気が
醸成され盛り上がってきた(と思った)
このタイミングで発表にいたったのでしょう。

けれど状況は不十分だった、と。

もしくは
自分達が求める顧客層と
絶対数として多数の顧客、
これらの両方を追いかけてしまった。


まとめ

というわけで ここまで
暴走東京のNFT 0.4ETHの価格について
考えをのべてきました。

いったん まとめると
誰に届けたいかがはっきりしていれば
決して高くない、ということです。

そして、実物の商品と比較して
NFTは原価がかからないからこそ
プライシングはとても大事になるな
ということを教えてくれるいい機会だったと
思っています。

ちなみにこの騒動を受けて
暴走東京は
価格を下げた方がいいのかどうか
といったら、それは「NO」です。

価格がブランドの哲学に基づいたもので
あった場合、値下げを聞き入れた瞬間に
それが失われてしまい、
後の存続は、、、いうに及びません。

ブランドに哲学があるのであれば
名が表す通り暴走していって欲しいなと
いうのが希望です。
僕は買えませんけどね泣

それでは、また!

【余談】
このプロジェクト
Web2かWeb3かといったら
いうまでもなく前者ですよね。
そもそもこのプロジェクトに限らず
価格を設ける時点でWeb3の中心からは
少しずつ離れていってるんじゃないかな、
と考えています。
だからこのプロジェクトに関して
Web2だのWeb3だのというのは
ちょっとナンセンスだと感じます。

この辺はまた別の機会に。。。






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