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飽きましてメーデーございます

新年を迎えてから初めて外に出るときの気分は、成績表を開いたあの瞬間にも似ていた。おみくじを引いて、お賽銭を入れて、また今年を祈る。祈るだけでどうにかなるのであれば、信仰なんてふわふわしたものは、ずっと、人に根付いていたのだろう。こうして祈る度に、成績で3かそれ以下の数字を貰ったような焦りを覚える。先生からのコメント欄に「去年、何かした結果があの子です。去年、何もしなかった結果があなたです」と書かれたみたいな。おみくじで大吉を引けなかった際に、どこか、胸の内に淀みを覚えるのは、去年、何もがんばらなかったからだろう。去年、何かした結果があの子です。去年、何もしなかった結果が自分です。去年のカレンダーを一枚も捲っていないことに気付いた今年、新しいカレンダーを買う習慣をやめた。また去年が始まる。あきましておめでとうございます。

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改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652