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Kindle端末で読書を始めて1年弱、メリットデメリットを振り返る

社会人1年目、信じられないほどの繁忙期を経験していた私は、周囲が勉強に十分な時間を割いていることに大きな焦りを感じていました。

インスタのストーリーを見れば「今日も仕事終わってからカフェで勉強〜」
Twitterを見れば「会社命令で○○何級を取得することになったwめんどいけどやるか〜」
Facebookを見れば「社会人○年目、ここらで学び直しが必要だと思って最近は××に関する本を読んでいます。」

忙しいのだから仕方ない、と自分を納得させようと色々と理由をつけては、翌日には「でも、やっぱり勉強しないといけない気がする」という脅迫観念。

そんな中、自分の中でたどり着いた結論が、隙間時間を見つけて読書をするためのKindle専用端末の購入でした。

朝会社に行く電車では、日経新聞の流し読みと会社のメールチェックと1日のプラン立案、帰りの電車/タクシーでは疲れ果てて寝落ち、を繰り返す私に残された隙間時間は、入浴時間のみ。

本は紙で読みたい派でしたが、本を濡らさないように風呂に持って入って出る一連の作業を疲れ切った深夜にするぐらいなら、防水対応のKindle端末を買えばいいじゃないか。そう思って、Kindle専用端末の購入を決めました。

今は1,4000円ですが、私が買ったときは9,000円ぐらいで、1,000円ぐらいのカバーをつけたので、初期投資10,000円。サイバーマンデー万歳。

そこから約1年間使ってみて見えたメリットデメリットを並べてみます。
スマホ / タブレットでKindleを使うかどうか悩んでいる人、Kindle専用端末を買おうか悩んでいる人の参考になれば幸いです。

メリット1:躊躇なくお風呂に持って入れる

最初の目的からしてお風呂に浸かりながら読むことだったのでこれができないと困るわけですが、「防水」を謳ってくれているおかげでなんの躊躇もなく風呂に持って入れます。充電用の穴?がむき出しなので怖いけれど。

デメリット1:ただ、みんな文句言っている画面遷移は私にとっても苦痛

Kindleはレスポンスが悪く、ページめくり中や読み込み中に1秒ほど真っ黒な画面が現れることで有名なのですが…。本を読んでいる際のページ遷移は意外にも「めくっている時間」として慣れたら気にならないのですが、Kindleストアでの検索画面でも起きてしまうのは不便だなと。
私はスマホのAmazonで検索、購入をして、Kindle端末ではダウンロードと読むだけにしています。そうすれば意外と捗る。ただ関連書籍のオススメを期待している人等、読了後シームレスに次の本を探したい人には不便かもしれません。

デメリット2:図表が文章と同じページに表示されないので、正直、「がっつりな」仕事の本を読むのは厳しい

画像ではなく文字情報なので、図がどうしても他のページに表示されてしまい、正直不便です。注釈にあった(図1)が平気な顔で1ページ陣取っているのを見るとやるせなくなります。同じページで文字情報を読みながら見たい!また、画像の拡大や画面回転ができないので、判読が難しいものもあります。
もう一つ、付箋を立てながら読む読み方をしにくい(付箋機能はあります、後述)のと、画面が大きくないので1ページに表示できる目次数に限りがあり、探している内容が書いてありそうな項目を探して飛ぶのが難しいです。
ここら辺が、紙の本にはない限界ですね。

メリット2:一方で、文字情報しかない新書や小説の場合、特にストレスなく読めるどころか薄くて小さくて軽いので正義

読み心地は普通の「本」と変わらず、なんなら本より小さく薄いので、ノンストレス、ストレスフリーどころかマイナスストレスかもしれません。前記の画面遷移ぐらいですが、正直慣れます。

メリット3:付箋を立てた場所に飛ぶ時の機能は秀逸

付箋を好きな場所につけられるのですが、付箋自体に名前をつけることはできません(ページ数がつく)。その代わり、他の付箋の箇所に飛ぶ時に、iPhoneで一時期話題になった3Dタッチのように、そのページの内容が現在のページに重ねて表示され、そのページをタップすると実際のページに飛ぶ仕様になっています。重ねて表示されたページの内容を読むことで、そこが目的のページかどうかを確認できる素晴らしい機能。これによく助けられています。

デメリット3:電源ボタンが下についているのは机の上に立てて読むことができない点はマイナス

電源ボタンが下部についているので、疲れたなー机に立てて支えつつ読もう〜と思うと必ず電源がオフになります。普通に平置きする分には問題ないのですが。バンカーリングをつけたら解決しそうな気もするので、購入を検討中です。が今は手帳式のカバーがついています。。。

メリット4:手帳式のカバーをつけた場合、開けると自動的に画面がオンになる

そうなんです、開けたら点くんです。ちなみに画面は前回画面をオフにした時の画面です。そこらへんの機能は悪くない。

デメリット4:意外と誤植が多い

これはKindle対象商品の質の問題ですが、意外と誤植が多い本があって、時々イライラします。

メリット5:絶版本も(Kindle対応していれば)買える

仕事の本は読めないとか言いましたが、価格が高く市場流通量が少ない本もKindle対応さえしていればいつでもどこでも購入し読むことができるのは実は大きなメリットです。メル○リで張っていないと購入できなさそうな絶版本をKindleで見つけたときは踊りそうになりました。読み終わるまでメ○カリには出てこなかったのでKindleで読んで正解。

デメリット5:文字情報なのに検索できない

文字情報なんだから当然本の中身を検索できるでしょう、と思ったら大間違い、なんとそういった機能はありません(ストア内の検索機能はあります)。後から「この内容どこにあったっけ?」を見つけるには、目次から項目移動をして探すか、付箋を頼りに探すかしかありません。

ニュートラル:意外と投資の元をとるのは大変、かもしれない(人による)

Kindle本の方が実際の本より多少安いのですが、数十円、数百円のことが多いので、何冊読めば10,000円の投資の元を取れるのだろうか。。と少し考えてしまうことがあります。(私の場合、目的は他のところにあったので別に構いませんが)
ただ、Kindle本は販売店任せになっている紙の本に比べて圧倒的にセールにかかりやすく、欲しい本を80~90%オフで手に入れる機会があったり、Amazon Prime会員であればPrime Readingで色々な本が無料で読み放題になったりします。自分が欲しい本を欲しい時に安く手に入れられる訳ではないので、その点「本との出会い」待ちになってはしまうのですが。
ちなみにゴリ押ししてくるKindle Unlimitedですが、雑誌を毎月複数冊購入しており、カラー表示できる端末でKindleを使用する人にはオススメです。専用端末を購入した人は、時々(年に一度は?)行われている「2ヵ月で300円」等のキャンペーンで試してみることをおすすめします。正直○万冊!と言う割には話題の本は多くないので、本を読むだけであればわざわざ月980円払うこともないかな、というのがキャンペーンで2ヵ月だけ使った私の感想です。


以上、私の思うKindle端末メリットデメリットでした。
誰かの読書体験をアップグレードする一助になっていますように。

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