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ヘルプ商店街【毎週ショートショートnote】
エプロン姿の女性が、真っ青な顔で商店街に駆け込んできた。
「おじいちゃんがいなくなったの!探してくれない?」
「よしきた!」
『お探しもの』店主のシェパードが勢いよく飛び出していく。
疲れ果てた若い母親は、子供を抱いて今にも倒れそうだ。
「毎日ワンオペで……もう限界なんです」
「まあ大変。赤ん坊は私が見てるから、あなたは少しお眠りなさい」
優しい顔のレトリバーは『子守りハウス』のオーナーだ。
初老の男性が、とぼとぼと歩いてきた。
「妻に先立たれてな……近所に知り合いもいないし」
「では私が最初の友達になりましょう。よろしくね」
毛並みのきれいなシェルティーが、ぽんと男性の腕にタッチする。
お次はげっそりやつれた男性だ。
「だめだ……書けない……締切……」
「兄さん、腹が減ったら戦はできねえよ。まず食いな」
屋台の秋田犬と柴犬が、熱々の餃子を差し出した。
犬たちは今日もせっせと人助け。
でも頑張りすぎて自分の原稿書けない犬もいるっていうのは、ここだけのお話。
(417字)
【あとがき】
ううう、原稿が書けません……(涙)
3月末までにSS2本、中編1本。間に合うかなあ……
いつも泣き言ばかりですみません💦
*この記事は、以下の企画に参加しております。
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