子どもの可能性が広がる「段取り力」の育て方
ものごとを効率的に進めるために行う、「段取り」。
生活でも勉強においても段取りができるようになると、時間をぐんと有効に活用できるようになります。
段取りが上手にできるようになるには、どのような練習をするとよいのでしょうか。
段取りとは? 段取りのメリット
段取りは、時間管理の手段の一つだと考えます。
ものごとがうまく運ぶように先を読んで準備するということを、大人の皆さんはよくやっていますよね。
ゴールを見据えて、いつまでに何をするのか、方法やプロセスを考えて準備することは、
「ものごとをトラブルなくスムーズに進めることができる」
「無駄な時間なく、効率的に仕事を進めることができる」
「あらかじめ準備しておくと、トラブルが起こっても対応できる」
などのメリットがあり、仕事をするうえで絶対に必要なことです。
でも、子どもは、はじめから大人と同じように段取りができるわけではありません。
子どもは経験が足りないからです。
大人になる準備段階ととらえて、教えてあげ実際にやりながら、あせらず時間をかけて練習していく必要があります。
段取り力をつける心構え
具体的な方法を紹介する前に、保護者の方に心構えとして理解しておいてほしいことを2つお伝えします。
1つめは、当然ながら子どもは大人に比べると理解できていないことが格段に多いということ。
大人は、自分が無意識に理解していることについて、子どもも同様にはわかっていないことを失念しがちです。
子どもは経験が少なく、成長に応じて一つひとつ経験を積んで、知識と自身の感覚・経験が結びついてやっと「わかる」のです。
仮に大人と同じように理解しているように見えても、本当はわかっていないことも多々あります。
ですから、段取りもすぐにできるようになるとは思わず、あせらずに向き合わなければならないのです。
2つめは、段取りのトレーニングは、保護者が子どもを管理するためにするものではないということ。
ここから先は
3,385字
¥ 1,000
投げ銭よろしくお願いいたします。