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promised snow/德永英明

德永英明のゆるい古参ファンなのですが。今日は1997年に発売された「bless」を聴きたい気分だよ、ってことで作業しながらSpotify。

全国的にホワイトクリスマスだったからなのか、朝から思いがけないちょっとしたクリプレを頂いたからなのか、この歌が聴きたくなったみたい。

この曲を初めて聞いたのは高1か中3のガキンチョの頃だったんだけど、今あらためた歌詞を見直すと、これ…不倫の歌だよねえ(笑)。当時はヘタレ男の心情を歌ったものなのかと思っていたのだけど、ありありと許されない立場同士の男女の恋愛を連想させてくれる。ちょっとしたショートムービすら撮れそうなくらい。

ま、色んな人に迷惑かけんように婚外恋愛はなさりましょう。

それはさておき。このあたりの德永英明の楽曲は、本人も色々試してみたい時期と伸び悩んでいた時期だと思われ、色んなテイストのものがあり、古参としてはどの曲も愛おしい。彼のライフステージ的には、デビューにこぎつけ、武道館でライブをし、セールス的に大成功したところで、信頼できる仲間のバンドメンバーが病に倒れ亡くなり、自身も声帯ポリープで入院。

そして時代は移り変わり、メロディアスな楽曲よりもTKミュージックの全盛期へと移行し、自分の路線にゆらぎが発生していたのかもしれません。

映画「シンガポール・スリング」を撮ってみるものの興行的には失敗。当時はミュージシャンが映画を撮るのが少し流行っていた気もするので、誰かにそそのかされたのかもしれません。

同時に結婚・長男の誕生と目まぐるしく変わるライフステージの中で、もがいていた時期のアルバムが、「INTRO.Ⅱ」「Nostalgia」「太陽の少年」「bless」「honest」あたりの10年弱だと私は思っていて、ベスト盤である「INTRO.Ⅱ」以外は時代の移り変わりもあって、セールス的には上手く行ってないかなと個人的には思っていますが、私の中ではここが德永英明の最大の魅力が詰まった作品シリーズだと思っています。

近年はカバーアルバムや、バラード回帰とセールスを追うこと、そして自分の天命を辿っておられるように見えます。それは多くのスタッフを抱えるアーティストとしては、当然で自然なのですが、個人的にはまた色々な引き出しを見てみたいなと願って止みません。

がんばれ、徳ちゃん!

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