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電影少女を履修してないなんてモグリだろう!

忙しかったり気忙しかったりしているのは、今年は残暑が長くて仕事が捗らない日が多かったから。

引きこもっているので、Xでつぶやくので事足りる程度ですよ。物書き(創作ではなく取材記事)と制作業を並行して行うと脳みそのリソースが足りないよね。

そして講座の子どもからおそらくコロナを頂戴し、まんまと家人に感染させてしまった。自分は「うーん、喉がちょっと痛い。そして微熱…。扇風機にあたりながら眠ったせいだな(毎年恒例)」ぐらいの感じだったんですけど、自分のだるさが消失したタイミングで家人が熱っぽさを訴え、みるみるうちに咳き込むようになった。

心疾患を持つ人が夜寝ながら咳き込んでいると、そりゃあ気になってこちらも眠れないし、急変=入院≒急死が比較的リアル感を持って背中に迫ってくるわけで、数年前の感覚──目を離したら目の前の命は死ぬかもしれない──を思い出すことになったのでした。

あの時だって、まるで死ぬと思っていなかったがものの20分ぐらいの間に生きる死ぬの話になった。私はと言えば、”自分が引き受けるしか無い”という何処かおかしな胆の座り方を、救急対応ルームから、ICUに担ぎ込まれる緊急エレベーターに同乗した20秒ほどの間に会得したものの、そのあと数日間は何を食べても砂の味がするというような精神状態だった。

なんとかなってよかったね。

そうこうしているうちに、およそ150ページほどの本の制作が佳境になり、慣れないInDesignに四苦八苦しながら、それでもInDesignの面白さがあり、安くてもいいから連続してInDesignの仕事請けたいな!(忘れないうちに)ぐらいに調子の良いことを考えている。

そして今月は晩年に入りつつある月のものがクソ重たい。思えば、ここ数年毎年8月はスーパー出血大サービスである。これは、普段体が冷えていて(そりゃ、引きこもりな上に座ってる)いるのが、夏をきっかけに大爆発するんだろうなという気持ち。更年期が近づく(真っ最中?)と、唐突に軽かったあれが最後の悪あがきを見せる、と人生の先輩方から聞いているのでゾッとする。自分は総じて軽い方だとは思うけど。

ウイングマンが実写化。超子供の頃に見ていて、超合金まで持っているというアレでしたから、ここのところ楽しみで。。。という話をしていたら、仕事仲間たちがウイングマンも電影少女も未履修らしく、モグリだなと思った次第。

今月の「ナースのチカラplus/広田奈都美・著」も大変良かった。持田と小紫のバディ感が日に日に高まっていて(二人は一緒に子どもを育てることにしたようだけど)、百合を通り越した百合とでもいいましょうか。女性同士のパートナーシップの突き抜けたやつが小気味よくて良い。持田が小紫からの提案にすぐ「いいよ」と言ったのは、「なんだかその方がおもしろそうだった」とピタリと受け入れた様、気持ちは本当によくわかった。著者の広田先生なりのダイバーシティーとの向かい合い方というか、意思表示なのか。それ以外の点でも、「ナースのチカラ」シリーズは大変な名作で、良作なのでいろんな人に読んで欲しい作品。現役でナース、かつ漫画家である広田先生にしか描けない視点。

先週夢中になって読んだのは「徳川おてんば姫/原作・井出久美子、漫画・西山優里子」。

西山先生といえば、バスケの漫画でずいぶん絵が上手いと思って読んでいた高校生の時の記憶。こちらの原作は、徳川慶喜公の孫である久美子さんの自伝小説を漫画化したもの。井出久美子さんは、小説を書き、出版された直後に亡くなったそうで、なんともスカッとした生き様。まあ、忍びの女官がいたかどうかはよくわからないが、痛快でカリスマ性をもつ久美子さんは気持ち良い。そして、主人公とも言える忍びの女官・はなが、忍術的に強くて、また、忠義があり気持ち良い。

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