見出し画像

添削は学びの宝庫!/第3期京都ライター塾アドバンスコース・受講レポート【第4回:人物インタビュー原稿のフィードバック 】

2024年1月30日(火)、第3期 京都ライター塾アドバンスコース・第4回「人物インタビュー原稿のフィードバック」を受講しました。
内容は、事前に提出しておいた課題のインタビュー原稿について、講師の江角さん(えずさん)から、塾生6人に一人ずつフィードバックをいただくというもの。
自分の分だけでなく、塾生の皆さんに対する添削のフィードバックは、ぜんぶ学び、学び、学びの宝庫…!私なりの気づきを受講レポートとして、シェアします!


前回のレポート記事は、こちらからどうぞ!

課題の「人物インタビュー」のインタビュイー(インタビューを受ける人)は、えずさん。えずさんに対して、塾生がそれぞれテーマを考え、約45分間インタビューをしたものを原稿にまとめます。

その結果、「フリーライターという働き方」「好きなことを仕事にすること」「洋館めぐりの楽しみ方」といった、様々な切り口の原稿があり、同じ人へのインタビューでも、これだけバリエーションができるんだ!と、早速発見がありました。

原稿の文字数やまとめ方についても、決まりがない分、文字だけだったり、写真や画像を挿入したりと、構成のバリエーションも豊かでおもしろかったです。

ちなみに私は、「大人の習い事」をテーマに、いつも楽しそうにレッスンの様子をSNSにアップされている姿が気になっていた、「ダンス」について、お話を伺いました。

全てのフィードバックを聞き、特に印象に残った3点をご紹介します。

➀聞いた話を全て原稿に盛り込まなくてよい

インタビュー原稿とは、インタビューをそのまま文字に起こした原稿ではありません。書き手が読者に伝えたいテーマを決めて、それに合うように「編集」して書く原稿です。

インタビュイーに気をつかって、せっかく話してもらったし…と聞いた話をぜんぶ書こうとしなくてよいのです。

テーマに合わない部分は、ばっさりカットしてOK。また、話の順番を入れ替えてもかまいません。さらに、インタビュー時には話してなかった言葉を補ってもかまいません。それが、つまり「編集」という作業であり、ライターの仕事なのです。

話の中でどこを使い、どこを削るか。それをしっかり判断するためにも、インタビューの前にテーマを絞っておく、また、原稿を書く際に改めてテーマを確認することがポイントだと感じました。

実際に私も原稿を書く中で、せっかくたくさんお聞きしたダンスにまつわる楽しいお話を、あれも書きたい!これも書きたい!と、ついつい欲張ってしまいました。するとなんだか、ボリュームだけが増えて、原稿全体の密度が薄まり、ぼやけた印象に…。そこで一旦立ち止まって、再度テーマを確認。「ダンスの楽しさ」を伝えるのに直接関係が薄そうだと感じた、ダンスファッションにまつわるお話を、泣く泣く削りました。結果的に、一番伝えたかったお話の部分を、しっかり文字数を使って書けたので、削ってよかったと実感しています。

②言葉づかいをそのまま再現しなくてよい

話す時に使う口語体と文章で使う文語体はときに別物。
例えば、「~っていう」は、「~という」。「~だったけど」は「~でしたが」。このように口語体は、文語体に直すのが基本です。

私の場合は、語尾を「~ですね」にしがちだと、フィードバックをもらって気がつきました。個人的には「~ですね」のほうが、語り手への親しみがわくのでは?と思い、多用していましたが、そこはバランスが大事だそう。
時に口語体を交えて書いてもかまわないものの、9割は文語体、口語体はポイント使い、というふうに、メリハリをつけて、それぞれ使い分けるのがポイントだと学びました。

➂読者に読みながら想像させない

たとえ、インタビューがものすごく盛り上がったとしても、読者を置いてけぼりにしないように気を配って、原稿は書きましょう。読者が、インタビュイーのことをよく知っているとは限りません。情報が不足していると感じたならば、インタビュイーの経歴や話の背景も原稿に盛り込むことが必要です。読者に、読みながら「こういうことかな?」と想像させないように気を付けて、するする読み進めることができる原稿にしましょう。

まとめ

自分なりには、インタビュイーにも読者にも気を配って書いた今回の課題。
ですが、フィードバックをもらうことで、表現がイマイチだったり、説明がたりてなかったり、と、足りていないところがよくわかりました。

インタビューをして、原稿を書いて、フィードバックをもらうという一連の流れを経験できたことは、とても良い経験であり、ライター塾の醍醐味だと感じました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?