慣れたと思っていた光景で気が付いたこと(四十七大戦の金沢駅の描写の話)

0.前書き

というわけでノートを借りてみて、これ普通にテキストエディタみたいな
ものじゃないかとなりつつ、前から書きたかったことを書いてみる。

備忘録でもあったりする。

1.ことの発端

記録しておくことについてだが、漫画のことであり、
コミック・アース・スターで連載中である四十七大戦のことだったりする。著者は一二三先生。
どういう漫画かというと都道府県擬人化漫画で新しい首都を決めるために
各地の都道府県のご当地神が戦うという話である。主役は鳥取県を擬人化した鳥取さんであり、コミックス八巻時点で四十七都道府県全ての神様が出た。四十七人(柱だろうか神だし)+αのキャラクターを考えられるなんて
すごいし出せたんだなというのもあった。

話としては中国編→四国協定・九州編→沖縄北海道三重編→ちょっと関西+四国編→中部編となり、八巻でついに中部編に入った。
私の出身県は石川県であり、中部編に入った際、石川さんもでた。
彼はカラーリングで金髪でなんか石川県というより、
金沢じゃねえかというのが、第一印象だった。。
(後に話数が進んで金沢さんも出てきたりしたが)

そんな石川さんだが、主役である鳥取さんがなし崩しに作ってしまった
一大勢力の噂やらを聞きつけて、さらには中部地方の長として愛知さんが
中部地方を併合するために戦い始め、石川さんはやんわりと苦言しつつも、
戦いの波がやってくるので隣の県である富山さんと共に愛知さんとお供の
岐阜さんを呼び出して、金沢駅で待ち合わせしてから四人でバトルフィールドに行く(神様パワーで転移)するという展開だった。

文字にするとそれで片付けられるのだが、漫画としてその場面が展開した時、私の中で強烈な違和感があった。
「あれ? なんか待ち合わせの場所がおかしくない?」
金沢駅というのは石川県の中でも有数の大きな駅であり、
大体金沢駅で何とかなるという駅である。でっかい門とドームと言えば
それか、となるひとはなるかもしれない。

感じた違和感としては駅を出た愛知さんと岐阜さんが見た方向には、
石川さんと富山さんはいないし、四人が対峙するときの角度が
おかしすぎるとなってしまっていた。
金沢駅は使い慣れているところだったのでその違和感は酷すぎた。

違和感ひどいと言い続けつつも、近いうちに金沢に行くから角度検証してみるか、と想い検証してみることにした。チャットとかで話すとき、金沢駅の写真を出しつつここが違和感と話していたが、
この時に「駅から出る写真って少ないな」となっていた。もてなしドームや門は見えても駅の細かいところの写真はないのである。

2.検証してみた

そんなこんなで数日後、記念館めぐりも踏まえて金沢駅に来た。
石川県は車社会であり車の免許が人権にかかわるところでもある。
私も持っているが、記念館めぐりをしたりするときは途中までは
車を使って、駐車場に止めてから電車で金沢駅に行っている。
そうしているのは駐車代金のことがあるからである。
5時間ぐらいいたら場所によっては滅茶苦茶かかる。
だからこそ、金沢駅はよく使う駅となっていた。
ちなみにうっかり電車の時間を間違えて目の前で
電車が過ぎていくとかしたが、「まー特急乗ってみるか」で
特急に乗ってみたが静かであまり揺れなくて椅子の座り心地がよかった。
さすが値段倍増といったところである。

さて、金沢駅について、東口(今では兼六園口とか言う)から出て、
スマホ片手に角度を検証してみたところ、全然角度はあってなかったことが分かった。
さらには石川さんと富山さんが待ち合わせしている場所からみたら、
愛知さんや岐阜さんが丸見えになっているなとか、分かったのである。
そしてやっぱり愛知さんと岐阜さんの角度はおかしかった。
行きと帰りに検証してみたけれど、これ取材してないなとなった。

原因は後に判明する。コロナウィルスである。
コロナウィルスで県境超えするなとあって取材が出来なかったらしい。
Twitterでそう発言があった。
そのため写真とかを参考に書いたのだろうとはなる。

ちなみに私が撮ってきたものだが金沢駅はこんな感じである


画像1

画像2

有名なあの門なんて金沢駅でないとそもそもみられないものなとか当たり前のことを改めてかみしめたりもしたが、石川さんと富山さんは漫画だとあの柱のところで待っていたわけではある。

本編の画像を載せると著作権違反とかがあるので確認できる人はコミックアース・スターの公式サイトで(これを書いている時点ではみられる)三十三話を見てほしい

そしてなんで角度がと言っているわけだが、愛知さんと岐阜さんは

画像3 

ここから正面の方を向いていて次のコマで門の柱のところで待っている石川さんと富山さんに繋がるのだが、実際に見えるのはこんな風景になる。


画像7

どこをみているの? となる。他にも写真を並べてみると

画像5

画像6

画像7

正面から見た写真やら門のところから撮影したものを載せておくが、
角度があわないのである。石川さんと富山さんからは見ようとすれば愛知さんと岐阜さんが見られる。
しかし、金沢駅から出た愛知さんと岐阜さんが妙な方向を見ていることになってしまうしどんなふうに歩いてあそこに行ったのかとなるのである。

どう歩いて「扇の君」とか発言したのか気になってしまうし、金沢駅を使いまくっている私としてはとても違和感がありすぎて困った。

だからこそ、撮影をしてきたりして検証をしてきたわけである。

それにより別のこともわかった。

金沢駅出てからの周辺の写真なんて滅多にない。

4.取材の大切さと難しさ

グーグルマップやグーグルアースなどで写真や動画で見ればいいじゃないかとはあったのだが、この点に関しては難しいよそれとはなった。
金沢駅は門のところはかなりの写真が取られているのだが、
金沢駅を出たところの写真はそんなにない。資料がないのだ。だから写真を駆使してこう書いたとは言え、とは理由はそうか、そういうことだったのか、とはなった。しかし

5.ちゃんと書いてほしかった気持ちとご当地もの

コロナウィルスのせいというのは分かっているし、
それで背景とかがイマジナリーになるのも分かるし
一二三先生も取材を行くところはきちんと行くというのも
あとがき漫画で知っている。

だけど、地元民としてはちゃんと書いてほしかったというのはある。
角度がおかしすぎるせいで、愛知さんと岐阜さんはどこを向いているのと
なり、石川さんは何やっているんだこの人となった(富山さんは石川さんに振り回されて大変だとなった)。

細部というのはきちんとしておかないと
見慣れていたりすると違和感が出すぎていてしんどくて集中できないし、
何よりもこちらの話になるが相手に対する信用とかにもかかわってくる。
信用にしろ何にしろ、私が勝手に相手に抱くものであるとはいえ、いろいろなことを先生が言っても「先生、でも金沢駅が……」となってしまう。
なってしまった。

御当地ものというのはたくさん出ていて北陸系でも、
北陸とらいあんぐるとか漫画だったら
君は放課後インソムニアとかも石川がモデルだったりする。自分のところの地方を扱ってくれるのは嬉しいのだけれども、
だからこそ、しっかりときちんと描いてほしいというのはあるし、あった。その地方を、そこをちゃんと扱ってくれるのだろうかと。

後日、次の話の時は写真を撮る人を募集しますとあったので
「金沢駅のような犠牲は……」となりつつ、ツイートをリツイートしていたが、指定されたのは実際撮影できません、となっていて訂正が入ったりした。

やっぱり地元に取材に行って撮影してきた方が早いと感じた。
コロナウィルスのせいである。

6.まとめ

金沢駅を改めて撮影するなんてこんな機会がないとしなかったし、
他の発見もあった。駅はこんなふうになっているんだとか、
たまたま地下を下りてみたら七夕飾りに願いを書きませんかとあって
書いてみたりもしてみた。撮影は面白かったし、漫画を描くのが大変だとか、その話に対する信用とか私の中でいくつもの勉強になった。

しっかりと書いてくれるならばこちらも写真を撮ったりとか話とか
協力するし出来ると想えた。だからこそ、事情があったとは言え下手に書かれると気持ちにダメージが来るものだと知った。

そしてこれを書いている時点で二日後に最新話が更新される。
どうなることやらとなる。

また、これは備忘録。単行本になった際金沢駅というかあの場面がどうなるかその時に読んだら書いておこうと想う(数か月先だけど)

最後に石川県は縦長で金沢の他にもたくさんの面白いところがあるので良ければ来て温泉街(加賀にも能登にもある)とか、奥の方とかも行けたら行ってほしい、となるのであった。

終わり



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