今の我々に必要な予防への知識

いま、突如世界に出現した新型肺炎ウイルスCOVID-19が世界中を混乱に陥れている。日本でも、混乱によった予防必需品の買い占め、物資供給の遅れなどの被害が後を絶たない。また、自分自身が感染しているかもしれないという可能性が国民の不安を募らせている。今後起こりうるパンデミックに向けて、我々はどの様な予防策を取れば良いのだろうか。



まず初めに、このウイルスがどのようにして人に伝播するかを知らなければならないだろう。このウイルスの感染経路として考えられるのは、患者との濃厚接触ウイルスを体内に取り込むことの2つである。


一つ目の患者との接触とはつまり、患者の飛沫が口や鼻または目に入ることによる感染である。簡単な話、感染者と接触しなければいいだけの話なのだが、これがまた難しい。何故なら、ほぼ無症状の感染者が存在するからである。無症状である以上、当の本人はコロナウイルスに感染してるなど露ほどにも思っていないのである。したがって、病院に行くことは無いし、ましてやpcr検査など受けもしていない。このような人間が何十人、何百人も存在している可能性があるのだ。(無症状患者は全体の17.9%)そうである以上、感染者のみと接触しないというのは非常に難しいと考えられる。そして、自分自身が感染者である可能性も忘れてはならない。無症状の人間がいる以上、自分自身を含め感染者と非感染者の判別は非常に困難である。一見、打破できない危機的状況であるが、この問題を解決する簡単な方法がある。そこで登場するのが、マスクである。


つまり、マスクを全員が使用することで、この問題を解決できる。無論、非感染者がマスクをつけるより、感染者のみがマスクをつけた方が効率がずっと良い。しかしながら、無症状の感染者と非感染者との判別は困難だ。よって、マスクを全員が着用すれば、ウイルスの伝播をかなり妨害できると言える。また、いつ完成するかもわからないワクチンを待つよりよほど安上がりで、現実的な対策と言えるだろう。


また、他の人間多くが存在する場所(特に電車)で容易に喋らないことだ。会話は口から多くの飛沫が飛ぶ。市販のマスクではその全てを防ぎきれないする恐れがあるのだ。これらのことをキッチリ守ればで第一の感染経路を完全に遮断できるだろう。


続いて二つ目の感染経路、接触感染についてである。これは非常に単純なことだが意外と難しい。つまり、手を洗った直後以外は顔を触らなければ良いのである。接触感染のケースで最も考えられるのは、電車のつり革や手すりなどの常時多くの人間が触れている可能性のある場所である。この条件に当てはまる場所は上記以外にも多くあるだろうが、いずれも意外な場所ではなく、容易に想像できる場所がそれである。そのような場所に手を触れる時意識して欲しいのが、顔を触らないことだ。


また、現代人が最も多く触れているのがスマートフォンだ。したがって、出来るだけこまめにスマホ全体を除菌ティッシュやアルコールを含ませた清潔なタオルで拭くのがベストだ。



以上が、我々がこの世界的危機を乗り越えるために必要な知識とそれに伴う具体的な対策である。現代ではたくさんの人間が国境や人種に囚われず自由に移動できる、グローバル社会とも呼ばれる時代を迎えてから長い時間が過ぎた。我々はその社会への慣れから人と人との密接な関係につきまとうリスクまで忘れてしまいつつある。いま、コロナ危機とも呼べる時代の転換期を機にもう一度、人との付き合い方を考え直してみて欲しいと強く思う。







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