「とにかく行こう、宮城県女川町。海鮮三昧、温泉も本屋さんもあるんだよ」(2019)
わたしは車貸してくれるところならどこでも借りた車運転することに全く抵抗がないので、旅の自由度がかなり上がるのであった。
でも女川町は電車で町のど真ん中にある駅に着くから、わたしの車コースで語るけど電車コースの方は行けるところをつまんでみてね。
今年は女川町にしようとした理由は、若い町長が、
「これからこの町で生きていくのは30代40代なんだから、60歳以上は口出しするな」
と、どんどん判断して行って女川町独自のとても早い復興を遂げているという記事や映像を昨年の宮城旅で見たからでした。
ところがこれも行ってみたら、
「それ言ったの別の商工会の伝統的な商売の人なのよ。なのに60歳以上は口出しするなが一人歩きしちゃってね。しかも町長が言ったことになってて」
「200回以上の話し合いや説明会を重ねて決めてるんだよ」
とても興味深い話が何人もの方から聞けた。
その話は、真面目な話で分けるね。
まず仙台駅でレンタカーを借りて一路南三陸防災庁舎跡近くにできた、「南三陸さんさん商店街」へ。
ここから防災庁舎跡に手を合わせて、復興への歩みの写真を見て。
キラキラうに丼を食べました。
よいお値段ではあります。どのお店も時価で3000円前後かな。
でもこれ食べに来たからね!
おいしかった!
おいしかった✖️3!
そして釣石神社を眺めたりしつつ。
この岩は落ちないんだそうだ。
一路、女川町へ。
電車もばっちり通ってる!
宿もあるし(ホテル・エルファロに素泊まり)駅にゆぽっほという温泉もあります。塩泉。
温泉に入って、夜は「かぐら」という居酒屋さんでごはんを食べました。
このつきだしからおいしい!
もちろんお刺身の盛り合わせ。
ほやが甘い。
いかの沖漬け。
そりゃ日本酒がすすむよね。
三人で声を揃えたんだけど、
「人生で一番おいしい揚げ出し豆腐!」
この揚げ出し豆腐を食べに行ってほしいくらいおいしい。
出汁かなあ……?
わたしのお勝手では再現不可能。
鯨の竜田揚げもやわらかくてすごくおいしい。
「この鯨の竜田揚げが普及してたら、鯨と日本の関係も複雑化しただろうね……」
思わずうなる鯨。
枝豆もカニクリームコロッケも何もかもがまんべんなくおいしいので、もちろんシメのお茶漬けも最高なのであった。
翌日は女川町を歩いていろんないろんなお話を聴かせていただきながら、おすすめされた市場食堂へ。
市場のお仕事ビルの三階にあって、女川町の中心部からは15分くらい歩くかな。10分くらいかな。黄色い市場の建物が見えてそこを目指して歩いたので、そんなに遠い感じはしなかった。
でも中は職場の方々が昼ごはんを食べているまさに地元の方が行くお店だったようで、観光客はすごく少ない。
市場定食……おいし……かった……!
女川町の中心部にも、市場やおいしそうなお店はたくさんたくさんあったよ。
女川町中心部の駅方面からの入り口のところにある素敵なカフェ。
Cafe&gohan「cebolla」
こちらでカフェの方が気さくに話しかけてくださいました。
午前中に「本のさかい」さんでたくさん質問を交えながらお話聞かせていただいたんです、とそんな話をしつつ。
「60歳以上は口出しするなが一人歩きしちゃったけどそうじゃないの」
教えてくださった。
「じゃあわたしたち50代はどうしようかって話になってね。みんなが集まれる場所作ってって言われて、悩んだけどこの店出したの」
コーヒーもスイーツも本当においしかった、
きっとどのお店も、一軒一軒それぞれたくさんの思いを抱えて歩いている。
前に、明日に、未来に、
それが女川町。
楽しいしおいしいし、尋ねたら教えてくれることがきっとたくさんあって。
それはわたしにも歩く力をくれたよ。
とにかくおいしかった。間違いない。
何より明るい気持ちになれた。それもすごく。
来年の四月にお祭りがあって、そこで復興への節目を一つ数えたい気持ちだとも聞いた。
ならそれからの女川町にも行きたい。
とりあえず行こう!
女川町へ。