今日のひらめき|より美味しい納豆の食べ方
毎日の生活における、ちょっとした発見・感動・アイデアなどを、肩の力を抜いて紹介していきたい。
納豆がかなり好きである。毎日食べている。
安くて手軽だし、健康にも良い(定期的に食べていると寿命が延びるらしい)。
さて私の場合、いつもその納豆を食べるとき、
その後少しかきまぜるがタレが絡む程度。からしは入れない派である。
かの食通、北王路魯山人は二百何回(と記憶していたが、四百何回という説もある)かき混ぜてから食べたと聞いたことがあるので、そこまでいかなくてもなるべくよーくかき混ぜてから食べる。
糸が引くとアミノ酸が増し、味がよくなるとのこと。
古い情報で、先にタレ(醤油)をかけてかき混ぜてしまうと、納豆菌が死んでしまうのでよくないということもTVで聞いたことがあり、そうしてきた。
しかし !
Googleのニュースで
を見た際、納豆茶漬け(魯山人が考案)にも興味を持ったのだが、そこに簡単に魯山人の納豆の食べ方も載っていたので何の気なしに、その日の夜に試してみた。
さすがにビニールに入ったタレを、魯山人のごとく数滴ずつ入れるとはいかないので、
という手順で簡易的に調理してみた。
すると、タレをかけた後に良くかき混ぜるととろみが増し、いつもよりかなり糸の引きがいい。
そして食べた。
「こりゃ……、美味い!!」
まさに小さな感動。いつもの納豆がさらに美味しくなった。
今までよかれと思っていた自分の常識の壁が崩れた。栄養重視よりも味が勝利した瞬間。
だが、その後何回か食べて思ったが、タレを入れてからかき混ぜるのが多いと、タレの味が薄くなる。
まさに魯山人のごとく少し醤油を足すといいのか。いや、タレと共にからし入れるといい感じ。
ウーム……?
さて、そんなわけで、この際だから納豆についてあらためて調べこれまでの裏付けをとってみた。
すると、納豆菌が死ぬわけではないが、やはりかき混ぜる前にタレを入れてしまうのは良くないようだ。
なんでも、先にタレを入れると納豆の粘り気が少なくなり、栄養素をうまく引き出すことができず、栄養の摂取量が減るとのこと。
あの「美味しんぼ」で、主人公山岡士郎もタレを先に入れると納豆の味が落ちると言っていた。
また学術的な見地から見ると、納豆の栄養素というとナットウキナーゼが有名だがその効果は
となっている。
しかしこれ以上に注目されているのが、納豆にはポリアミンというアミノ酸の一種が多く含まれている。
その効果は
といったものがある。
タレをかける前にかき混ぜるとアミノ酸が増すというのは、かき混ぜることで納豆全体に糸引き(正式には「被り(かぶり)」と呼ぶ菌層でうま味成分の塊)が回り、より美味しくなるからということらしい。
ただ、タレに含まれている塩分によってこのポリアミンが増えるのが邪魔されるということもわかった。
納豆は食べ続けることによって血中のポリアミン濃度を向上できる「高ポリアミン食の王様」とも言われており、寿命が延びるのは本当だった。
他にも結論的な、よりよい食べ方も見つけた。
早速試してみたが、タレの味も薄くならずこの方法が一番美味しく食べられた。
でも待てよ、この方法っていつもの食べ方と差ほど変わらないなぁ。
最初に戻った。
あの時の感動はなんだったんだ~!?
たぶん、「被り」がより増えたのでうま味が増したのだろうと推測する。
ここでめげずにさらに前進し、これまで知らなかった
なんてペアの食べ方も見つけた。早速試してみたが、薬味とタレの配分量で味が大きく変わるので、何度か食べてみて、ベストな食べ方を自分なりに見つけたいといったところだな。
今回、普段食べている納豆だが新しく知ったことが多かった。
また、調べていて「全国納豆協同組合連合会」なるものの存在も知った。
こんなに奥が深く、健康に良い食品だとは驚きだ。それを無意識に実践していたとは。
ぜひ、お気に召したらお試しあれ。
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