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【#ざっくりレビュー】2020 J1・第4節 横浜F・マリノスvsFC東京

akira(@akiras21_)です。
うっかり気を抜くと猛烈な圧が。そんな書き手ライフを送っています。

先発メンバー

ダウンロード (6)

マリノスは前節から半数以上を代えた陣容に。祝・遠藤渓太100試合J1出場。
FC東京は基本システムを4-3-3から4-4-2に変更しました。

箱の外側まで行かずとも、視点を変えてみよう

負けるときはこういうもんだ、という負け方。
それ以上でも以下でもありません。

で、ですね。twitterでエモついてみたり何だったりっていうのをいろいろしてるうちに、他の書き手の方々が案の定ハイスピードでマッチレビューを公開してまして。

▼失点のメカニズムが前節とほぼ変わってねえ
▼むしろああいう失点は織り込み済み
▼強気の3〜4人置き去りハイライン→無限に殴り続けるマウンティング敢行
▼アーリークロスが増えた。ティーラトンとか
▼水沼宏太がクロスの種類を使い分けるようになった
▼さりげなくボスが超絶トラップを披露した
▼室屋は室屋だった

とか、これに類するポイントも散々出尽くしちゃってると思うんですよね。

こんな状況で今から書き出してもおそらく「他の方々のレビューに同じ」ってなっちゃう気がするので、ちょっぴり視点を変えてざっくり考えてみようというのが今回の趣旨です。

決して試合を見直すのがツラいとかそういうのじゃないです。いやむしろ試合内容そのものは面白かった。前半4分まで。それじゃいってみよう!

夏場のFC東京戦=アンジェマリノスのマイルストーン説

そうなんすよ、ふと振り返ったらこの3年間似たような時期にFC東京と試合してるんですよ。しかも全部負けてる(2018:●2-5、2019:●2-4、2020:●1-3)。

ただスコアの差はだんだん縮まってるしなんか共通点ありそうだよね、んじゃそれぞれ比べてアンジェマリノスの変化を見てみようじゃん、という試みです。データ引用元はみんな大好きSofascore。サンキューSofascore、サンキューな!

と、その前に。
今節の印象をざざっとおさらいするとこんな感じ。

▼めっちゃポゼッションしてた
▼めっちゃパス出しまくってた
▼まーまーオフサイド取れてた
▼まーまー決定機あった
▼内容では勝ってた(キリッ

最後はともかく、ほか4つはスタッツとして簡単に比較できるのでパパっとやってみましょう。

①ポゼッションどうよ

2018:73%  2019:74%  2020:76%

年々上がってます。今節はめっちゃポゼッションしてました。

「ボールを持たされると弱い」という定評ができつつあるマリノスとしては由々しき事態。でも今節はこの3年間で一番勝利に近かったと思います。そのへんは他の方々のレビューをどうぞ(丸投げ)

②パス本数どうよ

2018:674  2019:765  2020:745

2019年のが多かった様子。言われてみれば去年のFC東京は守備が固かったですね。

ちなみにロングボール数は今年がダントツ(総本数80、成功数28)でした。確かに距離長めなパスが多かったですね。だからひたすら殴ってた印象があったのかもしれない。あるいはそんなことなどないのかもしれない。僕はすぅーっと息を吸って、それからスルメイカを咥えた。やれやれ。

一方でクロス本数は2018年が最多、成功率は2019年が最高でした(本数/成功数 … 2018:4/35、2019:7/28、2020:5/27)。そうか2018年はかのウーゴ・ヴィエイラ大明神目掛けて上げまくってたのか、と思ったらウーゴ大明神は途中出場(52'〜)でした。なんてこったい。

③オフサイド奪取どうよ

2018:0  2019:4  2020:6

こちらも年々増加。今節めっちゃ取れたというのは印象でなく実数でした。

ちなみに、裏抜け系による失点時のスペースの広大さも(目測レベルで)年々拡がってる気が。リスクを承知でレッツ勇猛果敢。

④決定機どうよ

2018:1  2019:5  2020:3

やられた印象よりもやれた印象の方が強かった2019年が過去3年で最多。

ただし、2019年は4/5で逃しています。今節も2/3で決定機逸。ゴール前での精度ェ…

⑤内容どうよ

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「内容(キリッ」というポイントについても可視化されていたのでご紹介。

上の図は今節のAttack Momentumという攻撃の圧力(※以下、攻撃圧とします)を図示したSofascoreのグラフです。上に伸びてる緑色の棒グラフはマリノスの攻撃圧を、下に伸びる青色の棒グラフはFC東京の攻撃圧を示しています。

そうです、FC東京は得点数とほぼ同じ数だけしか目立った攻撃圧がないということになります。ちなみにこのグラフ上におけるFC東京の攻撃圧と実際の得点数の差分は年々減っています。つまり、

◎攻撃されたときのリスクは年々大きくなっている
◎反対に、試合の大部分で自分たちが攻めている
=攻撃し続けることによって試合をコントロールしている

と読み取ることができます。

ちなみにマリノスはこの攻撃圧のまとまり方についても年々改善傾向。2018年は「縦に伸びる時間帯が多かった代わりにFC東京にやられたときの圧もバッチリ伸びていた」のですが、2020年はご覧の通り「バランス良く」「長い時間」「安定的に」攻撃の圧を掛けることによって、FC東京の攻撃圧を抑制することにもつながっています。

「攻撃は最大の防御」を体現できるようになってきた、ということですね!

おわりに

ひさーしぶりにスタジアムでサッカーが観られてよかった!という試合で勝利を飾れなかったのは残念ですが、かといって悲観するような内容でもなかったというのが言いたかった!案ずるなマリノスサポーター!

この3連戦で対戦相手のマリノス対策はバッチリハッキリ明確化され、内容も徐々に改善されているので、大きくジャンプするためにかがんだと捉えることにしましょう!そういう視点で改めて試合を見直してみるといい感じに見えてくるかもしれませんよ。

中5日空いて、次はアウェイで鹿島アントラーズ戦。ザーゴ改革withスピリット・オブ・ジーコな鹿島に勝って次の3連戦を乗り切っていきましょう!ってまた3連戦かよ!それじゃこのへんでアスタ・ラ・ビスタ。

<データ引用元>
https://www.sofascore.com/team/football/yokohama-f-marinos/3137

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