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【#ざっくりレビュー】2020 J1・第3節 横浜F・マリノスvs湘南ベルマーレ

akira(@akiras21_)です。まだまだ梅雨ですピッピカチュウ。
それじゃ今日もざっくりと参ります。

先発メンバー

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両チームとも前節からだいたい半分が入れ替わった模様。
マリノスに関しては今季これからスタンダードになっていくであろうターンオーバー感の少ないターンオーバーです。

基本的な対策+α

ぐったりするわ、こんな試合!(試合展開的な意味で)
てなわけで、マリノス今季リーグ戦初白星と相成りました。よっしゃ!

試合を迎えるにあたっては「先手必勝」と繰り返し口にしておりましたが、蓋を開けてみれば逆転勝利。ちなみに昨年4月28日の鹿島アントラーズ戦以来、およそ1年2ヶ月ぶりのことでした。これはこれでデカい。

さて、湘南のゲームプランを概説しますと、

①基本5-3-2。最終ラインは4〜5枚を担保し、高めに設定
②切り替えが命。特にネガティブトランジション(攻→守)
③サイド攻撃→ファーサイドに展開してフィニッシュ

みたいな感じ。「ピッチ中央を固めて前線〜中盤がゲーゲンプレス」というマリノス対策1章1節も含まれていました。

湘南のやり方に関して個人的に驚いたのは最終ラインの位置が高めだったこと。「裏のスペースが広くなる」というリスクは「ボールホルダー付近を密集させてコースを消す」というシンプルかつ古典的な手法でカバーしていました。90分間でミドルサード(タッチラインでピッチを3分割したときの真ん中らへん)でのプレーが最も多かったのもうなずけます。

で、ワンダーボーイ天野純の2ゴールと新・水沼パパからのオナイッターーー!!!により勝利を収めたわけですが、わしゃそこよりも気になるところがあったんじゃ。ということで、今回はそこをピックアップしたいと思います。

兎にも角にもファーサイド

はい、前述した湘南のざっくりゲームプラン③のことです。

1失点目が典型例なので、そこだけ取り上げていきましょう。DAZNでご覧の皆さんは「キーモーメント機能」で1:24:23付近に飛んでください。これ便利よね。

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直前の大ピンチ(これはこれでマズかった)をクリアで防ぎ、湘南のスローインによるリスタート、そしてこの流れ。ラストプレーに関わっていた4人の連動性が実にデザインされていたので、湘南としては狙っていた形でのゴールと言って差し支えないでしょう。

マリノスがボールサイドに寄せた守備をする以上、ファーサイド(反対側)が手薄になってしまうのは避けられません。これを利用して、「ボールサイドに密集地帯を作る→抜け出してファーサイドへ」とすることで得点機を演出しようという考えですね。このとき重要なのは、ファーサイドで受ける選手が極力フリーになる状況をセットアップすること。上の図では山田直輝が該当します。

この考え方をベースに、プレースピードを上げて撹乱しつつマークを絞らせないようにするため、マリノスの相手チームは崩しの形をデザインして練習し、精度を上げていくわけです。要するに狙い通り。

それじゃこの相手チームの対策への対策はどうするよ?というのが今節のポイントでしょう。連覇を目指す上では決して無視できないことなので、ぜひ皆さんもハッシュタグ「#トリコロール集合知」で考えてみませんか?

おわりに

逆転勝ちしてるのにまるで負け試合みたいなレビューだなおい!
しかしこれこそ「勝って兜の緒を締めよ」というやつかもしれません。

あとこの試合展開にフラストレーションが溜まりまくってた方もいらっしゃるかと思いますが、どうか落ち着いてください。昨季も前半戦はこういうことあったじゃないですか。今季は昨季以上にこういう相手が増えていくので、一層辛抱強くトリコロールを応援していきましょう。

それと、昨季終盤のチームびっくり人間サッカーを基準に語る方もいらっしゃるかと思いますが、それだといずれチームとしての伸びしろがなくなっちゃいますよ。今季ここまでの6試合を観ていて、今季はあの火力最大放出サッカーから離れ、アタッキングフットボールとしての成長を目指しているのではと思います。たとえば偽サイドバックどころじゃないポジションレス化とか。今節で例を挙げると、扇原がハーフスペースを突破してたり、槙人が大外レーンから突破して鋭いグラウンダーのクロスを放ったりしてたじゃないですか。アレですよ、アレ。

サッカーは最終的には個なんだけど、今季はその個がたくさん、いろんな形で光り輝くのを見たいぜ!
てなわけで今回はこのへんでアスタ・ラ・ビスタ!

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