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  2-❼ 恋③


 ショーマへ

 おてがみありがとう❤️ダービーざんねんだったね・・・ことしこそでれるとおもってたのに😢またらいねんだね✨

 そうそう!レザンドリーがね、りっぱにがんばりました✌️やったあ〜😁
 とてもげんきなおとこのこ!
おとうさんはサンヴァレリーだから、フランスのひとはみんなよろこんでいるよ!
 もうジョッキーはきまっているからねショーマ🤭

 ことしもあえないからさみしいです😭
みんなさみしいって。
 カーネルおじさんがおうちにきて、バルザじいとワインのんでないてました😂
 でも、レザンドリーがママになって、フェニックスがげんきになってきて、さいきんはあまりないていません。あはは🤭

 みんながフェニックスをおうえんしてくれるのがすごくうれしいです。
 フェニックスはみんなのおうえんをりかいしているとおもいます。ショーマのおうえんまくをいつもみてます。
 ショーマにかいたてがみ、よんでくれたかなあ?ってきいたら、いやがらせをしてくびをよこにふったりします😤

 エリーにはゆめがあります。
フェニックスといっしょにゆめをかなえようとおもいます。
 だから、じょうばももっともっとがんばります!じんばいったいになれるように!そのゆめがかなったら、ショーマほめてくれるかなあ?

 らいねんこそコロナがおさまってショーマとあえますように🙏
 ショーマがかのじょできてさみしいけれど、がんばります😁いつか・・・なんてね😆

 翔馬、がんばれ〜!大好きです❤️

         エリーより


 ふう〜・・・日本語って難しいなあ・・・
少女はほっと一息をつき、ようやく完成した手紙をチェックしている。

 それにしても便利な時代である。
フランス語から日本語への翻訳も何のその!スマホの翻訳アプリが全てを解決してくれるのだから。あとは、毎日練習したひらがなで書き記すのみ。

 大好きな人の為なら、嫌いな勉強にも力が入るというものだ。


「お姉ちゃんごはんだよ!」
小さな男の子がトコトコとエリーの部屋に入ってきた。
「こらヴェロン、ドアをトントンしなさいって言ったでしょ!」
「トントンしたもん何回も。お姉ちゃん聞いてくれないんだもん!」
 小さな男の子は頬を膨らませて抗議をしている。
「あら、そうなの?」
 手紙に熱中していたエリーは、男の子の金色に輝く髪の毛を撫でながらウィンクをした。

「今日のご飯はなあに?」
「うんとね、ママがオムライスを作ってたよ!」
 鶏肉たくさん、ケチャップたっぷりのオムライスは大好物、拳を握りエリーはガッツポーズをした。
「お姉ちゃん、明日のお誕生会、ロッシおじさん来るよね?」明日はヴェロンの3歳の誕生日だ。
「来るよ!来る来る!大きなプレゼント持って!」
「わあ〜い❤️」
男の子は、青い瞳を輝かせてにっこりと笑った。

 盛り上がる2人の背中へ、そろりそろりと近づく影。その気配に気付き振り返ったエリーは脱兎のごとく逃げ出した。

「ギャーッ⁉︎」
慌ててヴェロンも姉の後を追うけれど、いかんせん3歳の脚力では逃げ切れるわけもなく、あっさりと母親に捕まってしまった。
「ご飯て言ったのに〜。どうせ明日のお話でもしてたんでしょ?」
「うん!明日ロッシおじさん来るよねって!」
 明日が待ち切れない様子のヴェロンの頬に、陽子はキスをしてから言った。
「もちろん来るわ!良かったねヴェロン。ロッシおじさんがソフィアちゃんも連れて来るって!」
「エ〜〜〜ッ⁉︎」と声を上げ、顔を真っ赤にして母親に抱きついた。

 12歳の恋もあれば、3歳の恋もある。
なかなかに忙しい、クリストフ一家である。

オムライスこそ世界一のご馳走?🤭


PS・・・いつもお目に留めて頂き感謝いたします🥺次回配信は7月29日土曜日午前8時です!遂に大空翔馬が⁉︎🏆🎖️?
それではまた次回お会いしましょう🐴💨

           AKIRARIKA

 この作品を通して、養老牧場への牧草寄付等の引退馬支援を行います。その為のサポートをしていただければ幸いです。この世界に生まれたる、すべてのサラブレッドの命を愛する皆様のサポートをお待ちしております🥹🙇