「美味しい物語を読む」 ベトナム・ダラット コーヒ農園
美味しさの読み方
「おばあちゃんの野菜が世界で一番美味しい」
── おばあちゃんでなくても、よく知る人が作ったものに感動するほど美味しさを感じたことはないだろうか。味として美味しいのはもちろんだが、そこには舌で感じる以上の何か隠し味があるはずだ。
食に携わる人たちにとって『美味しい』は永遠のテーマだ。美味しさを引き出すには様々な方法があり、それは必ずしも舌の味蕾で感じる味だけではない。生産者の試み、バイヤーの旅路、シェフの発想── 料理やその食材がもつ物語(ストーリー