春ドラマ(4月期)

見ていた4月期ドラマの感想まとめ。


「アンチヒーロー」

演技の火花が散る最終回の法廷劇が見応えあった。

ダーク漂うラストシーンが鮮烈。

黒いこともやっちゃわないとワルを引きずり出せない司法・・・。

役者とワンコのおかげで毎回見てしまうけど、中身はそれほど新しさ感じなかったなぁ。
”司法権力の傲慢”、”冤罪もので保身がらみ”はよくある。



「アンメット ある脳外科医の日記」

手術の場面に音楽を流さない、セリフを噛んだシーンを使うなど、さりげない演出が徹底されていてすごく良かった。
素の表情を感じさせる自然体の会話劇が心地いい。
劇伴で色付けしていないところが好印象。

6話の採血かわいいぞ!
9話の抱擁が素敵。
11話のプロポーズシーンは全ドラマ史上最高!

「市子」でも共演した杉咲花と若葉竜也が素晴らしかった。

重度障害の兄への対応から満たされない思いを抱え続け、影を生まないように腕を磨いてきた三瓶。
その思いを聞いて照らし方にはこんな方法もあるよと伝えるミヤビ。

2人ともこの時の至福をずっと持ち続けて医療の道を誠実に歩んでいってほしい。

週りの関係者もまた印象的で、チーム医療の大切さを届けてくれた。

星前先生、全科専門医レベルに到達してね!

脳と心の複雑な領域を人間関係によって手当てし、道を照らし、希望を灯し、明日に繋がる今日を大切に生きる輝きを伝えてくれる秀作な医療ドラマでありラブストーリーだった。

「ブルーモーメント」

様々な気象災害への備えを促すシミュレーションとしては興味深い。
ただドラマパートは二番煎じ感が否めず求心力に欠けた。

劇中歌や洋楽の主題歌、どこかサンダーバードっぽさあるパニックシーン・・・。

もっとシリアスな作りにしてもよかったような。



「季節のない街」

もとは配信ドラマだったが、それを地上波で流すのは意義深い。

「どですかでん」同様しんどいけど、様々な人間模様をウィット&シニカルに描き出した秀作。
ユートピアじゃなくとも、たしかにそこは生命力に満ちていた。


「エンジェルフライト -国際霊柩送還士-」

悲しみを経て生きていくためにとことん悲しむ。
そこに到達させる泣かせパートがくどい。

筋運びは軽やかで見やすいが、ベタな展開で薄味。

伊沢那美が姐御風なのにビビりだったりとキャラ付けにあざとさを感じた。

米倉涼子さんはハマり役。
「ドクターX」の次は那美を長く演じていかれる予感。

国際霊柩送還という仕事が実際にあるんやね。



「パーセント」

NHKドラマ「パーセント」の感想はこちら




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