「朝が来る」見た

監督:河瀨直美
出演:永作博美、井浦新、蒔田彩珠、浅田美代子 ほか


子供を持つことで経験する様々な感情が陰影を刻んで描き出され、印象深い映画だった。

中学生で妊娠、出産を経験した片倉ひかり(蒔田彩珠)は世間体を気にする親から離れ、家を出て新聞配達をするなかで見た目はケバくなり・・・。

その内面はかなりの孤独。

佐都子(永作博美)と朝斗に見つけてもらったシーンに安堵。

この先は、笑顔で朝を迎える日が増えていきますように。

親を求める子供に応じるような終幕が優しい。

子供が親を見つける物語。


短期間で深みある経験をしたひかり。
その発端となった巧はどうしているんだろう。なかったことにして、のうのうと生きていたら何だかなぁと思う。


子供が親を得る「ベビーバトン」のような取り組みを支えることも社会の意義なんじゃないか。
浅見さん(浅田美代子)の意志を引き継ぐ人はいなかったのだろうか。そこが切ない。



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