変わった自分とそんな自分が好む文化

高校2年生になり、色々と挑戦することが増え、達成することも増えた。
例えばテスト。悪かった教科はちゃんと勉強し、最終的には一学期の最高評価を得た教科がほとんどだった。体育や保健は到底無理だったが。
例えば英検。2級を一発合格することができ、泣きそうになったほど嬉しくなったのは今でも忘れられない。

でもそれ以上に、変わった自分を見た気がした。
例えば考え方。根幹がネガティブなのは変わらないが、何かに対して前向きに考えることができるようになってきた。すごく嬉しい変化だ。
例えば好きなもの。男子にしては珍しい(?)、あんさんぶるスターズ!!、通称あんスタを好きになった。他にも色々と変わったのだが、きっとこれが1番の変化だろう。


好きなものが増えると、自分の世界や価値観が一気に広がっていると思う。プロジェクトセカイカラフルステージfeat.初音ミク、通称プロセカというゲームをメインでしていた時は、二次創作のネット小説を読む文化を知り、それに触れた。そこで、女子と女子が恋愛感情を持つ、いわゆる「百合」のことを知った。なるほどこれは悪くない。尊い。
現在ハマっているあんスタでは、これまたネット小説関係だが、男子と男子が恋愛感情を持つ、いわゆる「ボーイズラブ」を知った。これを好む女性は腐女子と呼ばれているらしい。腐女子とはそういう意味だったのかって思ったのは今更なのだが… 男性が読むのはどうか?とも思ったが、いやはやこれが悪くないのだ。普通に尊い。
もしかして女子のハートを持っているのか?とも思った。今思えば女子がカッコいいと思う2次元アイドルに普通に「いいなあ」って思ったり、すみっコぐらしのキャラクター達を見て、高校2年生ながら「可愛い…癒される…」と思うくらいなので僕は女子が好むものを好む習性がきっと強いのだろう。思えば、物心がつく前に戦隊モノをあまり観ないまま育った、と学生になってから親に言われたことがあった。保育園のお誕生日会で、「好きな怪獣はなんですか?」と誰かに言われた時に「いません!」と答えたらしい。…幼稚園生から小学生になる途端に戦隊モノを観ることは確かにあったが、それでも男子が好むものを自分も好んでいたことは少なかったかもしれない。

しかしまあ、僕が好むものはかなり特殊だったのかもしれない。中学2年生の時に、クイズゲームが好きになり、今でもしていることを思い浮かべる。今でこそクイズという文化は広まっているが、この当時にそんな文化が広がっていたかと言われたら、まあ何とも言えない。中1頃からQuizKnockを観ている古参な僕からしたら、もちろんこの時期からもかなり彼らがたくさんの人に影響を与えていたであろう。僕もその影響を受けた1人だ。でもこのことを共有できる友達は少なかった訳で…例えばサッカーが好きな男子だとか、ジャニーズが好きな女子とかの中で、クイズ好きが1人いたようなものだ。きっと、少数派だったのだろう。
でも、今ではクイズ文化がかなり広がってきた。このことを話せるようになるのが嬉しいのである。

こんな感じで、誰かの好きなものが声をあげて大々的に言えるようになってほしい。あんスタを好む男子はきっと少ない、けれどその文化が今以上に広がって、理解も広まって、僕も好きだと言えたら、すごく喜ばしいのだ。それまではもう少し、待つべきなのかもしれない。あんスタ文化は現在でも広がっているけれど…男子にも広がってくれたらなあなんて望みを持っておく。

さてさて、話が変わるが、自分には好まない苦手な文化がある。洋楽・洋画文化やスポーツ文化だ。でもこれを良いという人もいる。当たり前だ。だって、それに魅力を感じるのだから。というより、そもそも何かの文化というものは「それが好きな人のために広がっている」と思う。だから、それが苦手な人が「やっぱり無理」って言うのはほんの少しだけ違うだろう。僕も、できるだけ言わないようにしている。「なるほどそういう良さがあるのか」という見方でいるのが、文化を享受する僕達が持つべき姿勢や受け取り方なのだろう。現に、自分が苦手な文化でも広がっている理由を考えているだけで「こういう魅力に惹かれているのか」だとか、「これは凄い」と思うことが多々ある。
だから、好きなものを叫ぶことが出来たら誰だって嬉しい。それを作るのも僕達の仕事なのかも。

こういうことを考えることになったのも、変わった自分がいるから。人とは違う価値観を持つのは、少しだけ肩身が狭い思いをするけれど、誰かに理解できてもらえるように。今日も僕は好きなものを触れている。

最後に推しを貼っておく。1、2枚目はプロセカ、3、4枚目はあんスタから。本当はもっといるのだけれど、今回はこれだけ。この魅力が色んな人に伝わるといいなあ…

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