見出し画像

【SONY 24-70 F2.8 GMⅡレビュー】単焦点レンズ派だけど、最高峰のズームレンズを使ったら描写力に感動

どうも! ライター・カメラマンの乃木章です。
インタビューを始め、コスプレやアパレル、イベント、ドキュメンタリーと幅広いジャンルで撮影をしています。海外の賞も受賞したり・・・。
普段、愛用しているレンズは単焦点ばかりなのですが、7月の頭にズームレンズ「SONY FE 24-70mm F2.8 GM II」を買いました。

ソニーストアで30万8000円(8月からさらに10%値上げする)

なぜ今さらズームレンズが必要なのか? それもお高いSONY純正の最高峰GMレンズだった理由は? ファーストインプレッションの作例と合わせてお伝えします。

使用カメラ:SONY α7R V ILCE-7RM5

モデル:reo(X:@reo_cosplay )、スタジオ:ハナノスミカ

ズームレンズが必要になった理由

(1)動画撮影する機会が増えた
やはり時代は動画なんでしょうか。アパレル撮影でも、ついでにちょっとだけ動画も・・・みたいな感じで、お仕事で動画撮影をする機会が増えました。それに合わせて個人のYouTubeチャンネルも始めました。特に7月はアパレル、ドキュメンタリー、イベントでガッツリ動画撮影のお仕事が決まっていたのも大きかったです。

動画撮影となると、1本はズームレンズを持っていたほうが良い。実際に運用してみてそれを痛感しました。

(2)仕事において、1回の撮影にかけられる時間がどんどん少なくなっている
これはいろんな要因があります。ここではあまり詳しくは話しません。近年は短い時間でたくさんのカット数、または短い時間内で撮りきってくださいという要望が右肩上がりな気がします。静止画がそうなので、動画もそんなに変わらないのかな? なので、単焦点だとレンズ交換が必須になってくるため、ただでさえ少ない撮影時間が圧迫されるため、ズームレンズが必要になりました。

なぜ、「SONY 24-70 GM Ⅱ」を選んだのか

望遠レンじは筒が伸びるものの、全体的に軽いのでジンバルでのバランス調整もそこまで難易度は高くないと感じた

24-70mmという画角のズームレンズは様々なメーカーが出しています。その中で、「SONY 24-70 GM Ⅱ」を選んだ理由は2つあります。

(1)メインカメラがSONYカメラだったから
SONYのカメラは純正レンズにだけ使えるアクティブ手ぶれ補正があります。レンズの画角が少し狭まりますが、通常の手ぶれ補正よりも効きが強いです。ジンバルにつけて運用するなら不要だという声はありますが、旅先でドキュメンタリーやV-log風の撮影をする時に、必ずジンバルを持っていく、毎回持ち出すのは現実的ではないと感じました(あくまで自分の意見です。タクシーやバスの中、狭い飲食店でジンバル出すとか実用的じゃない)。

(2)静止画もしっかり撮りたいから
動画撮影だけで見た場合、価格が半分くらいの同じSONYの「20-70 G F4」は魅力的でした(または価格が1/3くらいのタムロン28-75mm F2.8)。どちらもGMⅡより軽量なのもポイントが高い。しかし、普段は単焦点レンズで撮っているので画質にはできる限りこだわりたい。さらに、屋内の動画撮影も考えるとF2.8のGMの明るさも優先したかったです。SONY20-70 G F4はRaw撮影だと広角レンジでの歪曲が大きいのもネックでした。

使ってみて描写力に驚き

SONY FE 24-70mm F2.8 GM II 45mm F2.8 60SS

正直、単焦点と比べたらズームレンズの描写力を疑っていた考えが変わりました。もちろん、ボケ量や明るさは同じSONYの単焦点GMレンズが上回っていますが、解像度においてはほとんど遜色がないと感じました。
クリアでシャープな解像度、ピントが合った被写体から背景までのトロッとした描写はSONY GMの真骨頂ですね。

ズームレンズだからこそ、ダウンタイムがない

SONY FE 24-70mm F2.8 GM II 45mm F2.8 100SS

私は時間が許すなら、一度の撮影で単焦点レンズを2~3本使います。超広角、標準、望遠のそれぞれで撮りたいからです。となると、こまめなレンズ交換が続くわけです。その間、モデルさんの撮影が中断されるのは実は良いことではないとは分かっています(モデルさんの集中力が途切れないように工夫はしますが)。
でもズームレンズなら、シームレスに色んな画角で撮れる。単焦点レンズと遜色ない描写力で、中断無せずに撮れるのは便利すぎました。シャッターチャンスを逃さないという点では、ズームレンズに軍配が上がると思います。

動画撮影もこれ一本でいける

F2.8通しなので、屋内も踏まえて動画撮影はこれ一本で済ませられます(屋外はNDフィルター必須です)。動画撮影に関しては、よほど決めカットにこだわるのでなければ、単焦点レンズと交換する必要性も感じませんでした。特にジンバル運用する時はレンズ交換がめんどいですからね。しかも、SONYカメラ機能の超解像ズームなら(この機能があるカメラとないカメラがあります)、画質劣化を極力防ぎながら1.5倍までズームできるので、実質24-105mmのレンジで撮影できるのは便利でした。

初代と比べると大幅に軽量化されており(695g)、ジンバルに乗せた際もそこまで重く感じることはなかった(軽いほうが良いのは間違いないし、重さをどう感じるか個人差もある)。無理のないジンバル運用が可能なのは大きなアピールポイント

ガッツリ使い倒しても満足感高し

SONY FE 24-70mm F2.8 GM II 24mm F2.8 60SS

今回の作例はファーストインプレッション時でしたが、描写力の高さに感動したのを覚えています。この原稿を書いた時点で、購入してから1ヶ月間が経ちました。コスプレ、アパレル、ドキュメンタリー、イベントでガッツリ使い倒したんですが、本当に買って良かったと思える結果です。後日詳細なレポートを書くのでお楽しみに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?