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中国ロリータ服、どの画角で撮るべき?【カメラ編vol.2】

さて、いざ中国ロリータ服を撮影するとして、レンズの画角に悩みますよね。どんな絵を撮りたいかによって選択するレンズの画角は変わってくるのですが、ここでは14mmから135mmまで のレンズの感想を、作例をもとにご紹介します。私は基本的に単焦点レンズのみ、カメラはSony αシリーズを使っています。

14mm(Sony FE 14mm F1.8 GM)

【MissPoint】/モデル:KAPI(Twitter:@KAPI_827MP )

14mmは超広角なので四隅がかなり歪んでしまうため、人物を中心に置く構図になります。背景全体が人物へと集約していくようなダイナミックな写真が撮れます。むしろ、そういった絵を撮りたい時しか使うことはないです。

24mm(Sony FE 24mm F1.4 GM)

【ねこせんせい】/モデル:甜(Twitter:@ten__050628 )

24mmも超広角にはいりますが、14mmと比べて良い塩梅で背景を広く取り込んだ写真を撮影することができます。やはり四隅は歪むので被写体は真ん中に置きましょう。スマートフォンのカメラ画角に近いのもあって、景色の広さや作り込みを写真で見せたい時に選ぶレンズです。

35mm(Sony FE 35mm F1.4 GM)

【Lilith House】/モデル:花宮いのり(Twitter:@inori_0118)

35mmは広角レンズになるので、被写体は中央寄りで撮影することを意識しつつも、四隅の歪みがそこまで強くないので、被写体を四隅寄りにした構図もありです。被写体との距離も取りやすいから人物の全身とバストアップ、どちらもこの1本でいけます。自分の中では35mmが基準であり、ここから景色を取り込むか(超広角)、バストアップメインでいくか(標準)、背景をぼかすか(中望遠)とレンズを切り替える目安にしています。

50mm(Sony FE 50mm F1.2 GM)

【清水社】/モデル:甜(Twitter:@ten__050628 )

標準レンズ50mmは人間の目で見るのと同じ範囲を切り取ると言われており、バストアップでギリギリ寄っても四隅の歪みがほぼありません。私はバストアップメインで撮影しています。屋外でナチュラルな感じで背景をぼかしたい時は、引きの写真も50mmを使うことが多いです。ただ、日本のスタジオは室内が広くない場所が多いので(手頃な値段だと)、全身を撮るには厳しいことが多いです。
一方で、35mm レンズは被写体の腰から下くらいの位置で撮影しないと、歪みの影響で被写体の脚が短く見えるのに対し、50mmはそこまで気にしないで済むので、撮影時間が短いアパレル撮影の時はこれで引きと全身を撮ることが多いです。レンズ交換する時間がもったいないので。

85mm(Sigma F1.4 DG DN [ソニーE用])

【MissPoint】/モデル:Ely(Twitter:@Ely_eee )

屋外で撮る時に被写体が身構えない離れた距離で、背景の形を残しつつも美しいボケの写真を撮ることができるレンズです。後述する135mmだと被写体からかなり距離をとらなきゃいけないので、どっちを使うか悩むなら85mmが一般的におすすめです。こちらも背景ボケの美しさ、被写体のくっきりした解像度の対比を見せたいから、被写体のバストアップぎみの写真が多くなります。

135mm(Sony FE 135mm F1.8 GM)

【THE FIELD CATS】/モデル:緩苺(Twitter:@1004yrm_ )

広大な背景を取り込みつつも被写体に目を向けさせたいので、背景を溶かしたような美しいボケで撮りたい。そんな時は135mmを使います。85mm以上にボケが強いレンズなので、花の形など残らずに何の景色かが分からなくなります(ただし、F値を絞ることで多少の調節できます)。そのため、背景をうまく演出に使う時でなければ避けたいのですが、このレンズで得られる圧縮効果を活かした写真は唯一無二の魅力があります。

いかがだったでしょうか?次回は35mmレンズについて掘り下げたいと思います。

衣装提供:Epetice(Twitter:@epetice


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