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#018_人生設計にも使える、中長期計画の立て方について

仕事で、中長期計画を考えたりすることがあります。
というか、この1週間はまさに、その作業に頭を悩ませていました。
ただ、計画を作成する中で気づきがあったので、今日は、その考え方についてシェアしたいと思います。


01. プル型とプッシュ型

計画を立てるときの最大の違いは、「プル型」で立てるか「プッシュ型」で立てるかです。

プル型とは、「Pull(引く)」ことで、遠くに目標をおいて自分のほうに引っ張っていくイメージ。

プッシュ型とは「Push(押す)」ことで、現在地点から1つ1つ押して、遠くに辿り着くイメージです。

どちらも一長一短はあるかと思いますが、僕のイメージとしては中長期計画では、「プル型」で立てた方がいいと思っています。

会社の将来を考えたときにプッシュ型で考えてしまうと、現在の事業の足し算になってしまいがちです。

「5年後のA事業の売上1億 + 5年後のB事業の売上2億 = 合計3億」みたいな計算になってしまいます。

既存事業の取組みから思考が抜け出せず、気づけば、市場が変わってしまって、B事業は成長の見込みがないのに、そこに全力をかけていたということになってしまう可能性もあります。

一方でプル型は将来を見通して、市場ベースで考えていきます。
このとき一旦既存事業のことは忘れます。

例えば、「コロナの後って医療のオンライン化が進みそうだよね。高齢化も進んでいくし、医療はこれからますます発展するかもなー」というような考えです。(かなり雑に書いていますがあくまでイメージです。)

「仮に5年後の医療市場が5兆円あったとして、その中で、仮に1%取れたら、500億円かぁ」みたいな形で夢を描いていきます。

既存事業のこととか、実現可能性のこととかあまり気にせずに自由に発想できるのがプル型のいいところです。


02. 自分の持っているアセットを考える

アセットとは「Asset=資産」を意味します。

ここでは、先ほど「プル型」で描いた夢をもう少し実現可能性レベルで検証していきます。

例えば、医療市場について書きましたが、このときに自分たちの事業が全く、医療と関係ない事業をしていたら、さすがに難しいかもしれません。

ただ、例えば「オンライン通信ビジネス」をしていて、そのシステムを保有しているのであれば、それをうまく変えたら、医療向けに提供できないかな・・・とか考えていきます。

ある程度可能性が見えてきたら、「将来に目指す500億円の事業」と「現在の1億円の事業」をつなぐ作業になります。

ここからはできるだけ具体的にどういうステップを踏めばたどり着けるかを考えていきます。(かなりシビアで現実的な作業です笑)

こうして最終的に道筋ができれば大枠が完成!というイメージです。


03. 強めのプッシュ型に注意

中期計画を作るうえで注意しないといけないのは、夢のある計画に見えて実は「強めのプッシュ型になっているだけ」というパターンです。

「将来は10億円を狙います!」といって中身をみたら、今の事業の売上が毎年1.3倍ずつ伸びる計画だったというケースはよくあります。

それだと数字には夢があるかもしれませんが、ただの足し算になりますし、追いかけていく途中で疲弊してしまうこともよくあるので注意です。


04. まとめ

今日は、ちょっとビジネス色が強い記事ですが、個人にも置き換えれる内容ではないかと思います。

プッシュ型は「今の自分の状況」から考えますが、プル型は「自分のありたい姿」から考えます。

そうすると、ありたい姿に近づくためには、「そもそも今の仕事じゃないほうがいいんじゃない?」というような結論に達することもよくあります。

人生設計について、そういう視点で考えてみてもいいかもしれません。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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