社説 day8 イラン情勢 緊張緩和へ対話の糸口を探れ

米国とイランの対立を収拾するには、両国が意思疎通を図り、対話の糸口を探ることが重要だ。

今月中旬にサウジアラビアの石油関連施設が攻撃された事件で、イランは関与を否定しているが、サウジや米国はイランの関与を主張している。トランプ大統領は国連総会で各国にイランの圧力強化を求めた。

イランは国際社会の中で孤立が進んでいる現実を直視し、情勢を沈静化することに努めなければならない。その中で、ホルムズ海峡での航行の安全確保は信頼回復の一歩になるだろう。

米国とイランの対立を深刻にしているのは、「反米」を国是とするイランと米国の不信の根深さだ。両国ともに戦争は望んでいないと強調する。ならば、対話の窓口を開き、偶発的な衝突を避ける手立てを講じるべきだ。

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2019年9月26日 読売新聞 イラン情勢 緊張緩和へ対話の糸口を探れ

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