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吉原遊郭と、遊女と、吉原観音と、そして吉原炎上と、浄閑寺と、

YouTube を何気に観ていたら、あの『極道の妻たち』の原作者である、家田荘子先生のチャンネルを発見して観ていたら、こんなのがあった↓↓↓


数年前に、高野山で真言宗の僧侶になったのは知っていたが、こんな活動を毎月、吉原観音が聳え立つ関東大震災で亡くなったたくさんの遊女達の供養塔で、法要をなさっていたとは知らなかったので驚いたのである。

大正時代、関東大震災の時に浅草方面から火の手が上がりその熱風は吉原にまで届き、当時は吉原大門しか出入口はなくて、吉原自体が遊女が足抜けしないようにと、お歯黒ドブと呼ばれる堀で囲ってあり、火から逃げて来た500人以上の遊女とお客さんが池に飛び込み、みんな亡くなってしまったのである。

その池があった場所に、今は観音様が祀られて供養塔としての役割を担っている。

明治時代の吉原の地図↓↓↓


遊女も参拝していた吉原神社↓↓↓


家田先生、昔から霊感があったとの事で、行を勧められて密教である真言宗の僧侶になったとの事で、なるほどと納得した。

密教の僧侶や、行者は、元々霊感強い方や、厳しい行をして研ぎ澄まされて霊感が目覚める僧侶の方も多いと聞く。

霊感があるんですと、言うとマスコミにはバッシングされて家田先生は辛い思いをなされたらしいが、目に視えないモノを信じない人々からはそれを正直に言うといつの世も叩かれる。

実際に霊感商法して悪事を働く偽物霊能者や生臭坊主や詐欺師も、いるから迷惑な話だよね。

視えない人からしたら、嘘つき、詐欺師、と罵倒されて馬鹿にされるのがオチではあるが
視えたり気配感じたり、声聴いたり、果ては具合悪くなり高熱が出たりと、いろんな形で霊障は起こるモノなのである。

電化製品なんて即、壊れたり不具合起こしたりするしね。

叩くなら霊感商法やってる詐欺師だけにして欲しいと、思うよね。

迷惑千万だってのー!(怒)

ライフワークとして、御一人で遊女の供養をなさってる家田先生は素晴らしいとしか言えないでしょ。

この場所には、確かに独特の空気と気配が漂い、吉原の町全体が寂しげに悲しげに感じるのだけど、それは江戸時代からの長い歴史の中での、遊女達の想念が今も残っている場所だし、今現在も風俗街であり、女達が競いあっている生身の町だからではないだろうか?

今の吉原は面白い不思議な町なんだよね。
下町の住宅街の中に、突如としてソープ街が現れるんだから最初に散歩で行った時はかなり驚いたもんねw

ここが、あの吉原遊郭があった場所なんだー!と、感慨深いモノが込み上げて来たし。

映画の吉原炎上をリアルタイムで映画を観た世代の私には、ワクワクドキドキする場所なのであるw

トラウマ級の有名なシーン、小花花魁が体壊して血を吐きながらも、それでも客を取ろうとして周りから止められて、布団部屋に隔離されて狂ったように

『ここ噛んでー!』と、絶叫して、そして死んで逝くのよね↓↓↓

小花花魁を演じたのは西川峰子さん

吉原炎上のストーリーは此方迄↓↓↓

https://middle-edge.jp/articles/94OM8?page=2


そして、亡骸は遊女の投げ込み寺として有名な三ノ輪の浄閑寺へ、無縁仏として葬られる悲しい遊女の運命なのであった。


この浄閑寺に投げ込まれた遊女の亡骸は、2万人にも登るとの事…。

何とも切ない話である…。

年季明けて、堂々と吉原大門から去って行けた遊女はほんの一握りで、殆どは途中で病死したり、自殺したり、火事で亡くなったり、震災で亡くなったり、した遊女達の亡骸がここ浄閑寺に運ばれたのであろう。

彼女達は、親から借金のカタに売られたりしたわけなのに、例え年季明けたとしても体を売っていた事への差別があったりして、2度と故郷には帰れなかったらしく、更には死んでも故郷に帰れなかったからこそ、浄閑寺に運ばれた儚くも悲しい人生を生きて来た方々なのである。

吉原遊郭は日本の負の歴史かもしれないが、それを江戸時代に幕府公認で作ったのだから、臭いモノには蓋をするんじゃなくて、列記とした史実である以上、国が手厚く供養をするのは当たり前だと思うけどね。

コロナ禍の対策と言い、今の日本は全てが腹立つ国である事に間違いはないだろうと思うのであった。

コロナ禍での緊急事態宣言中だけど、そろそろストレスも半端ないし、桜が咲いたら絶対に吉原散策しに行くぞー!🌸🌸🌸

私は何度かここの吉原観音と吉原神社に行った事があって、行く度に手を合わせている。

ソープ街の外れに突然現れる、吉原神社と吉原観音は、吉原の歴史を黙って見守りながらも現在に静かに寡黙に伝えてくれているかのようである。

関東大震災で亡くなった、または浄閑寺に投げ込まれた、たくさんの遊女達の御冥福を心よりお祈り申し上げます。

合掌












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