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第0Rウインテンダネス出資前夜

2018年第132回目黒記念を制したウインテンダネス。そのウインテンダネスを見続けた元出資者の2015年から約5年間の記録です。

ウインレーシングクラブに入会したのは2014年で2013年産のウインテンダネスは初年度の出資馬になります。

ウインに入会しようと思ったきっかけは2010年に初めて現地で見たウインバリアシオン。それ以来現地観戦をするようになり、いつしかウインで一口馬主をやってみようと思うようになりました。

一口馬主を始めますと一口馬主をやっている方に伝えた時に忘れられないエピソードがあります。仰った本人は完全に酔っぱらっていたので『俺、そんな事言ったっけ?』という感じでしたが(笑)

ゴールはダービーだけじゃないから。

一口馬主の目標は日本ダービーを勝つこと。と答える方も多いと思いますが、競走馬には色んなタイプがいてそれぞれがゴールを目指していることを忘れてはいけないということだったのだと思います。

その方の最初の重賞勝ちが2008年東京オータムジャンプのタイキレーザー。平地未勝利で障害競走へ舞台を移し重賞を勝った馬で、障害は平地未勝利でも活躍できる馬もいるから障害向きの馬がいれば意外といいと思うよ。と仰っていました。

かく言う私も障害競走が好きで特に2005~2007年の中山グランドジャンプを三連覇したカラジが大好きでした。と言ってもレースとして障害競走が好き=障害向き馬に出資するという考えは持っていませんでしたし、そもそも障害向きの馬ってどんな馬なの?という感じでした。

そんな一口馬主出資初年度の2014年。一次募集のカタログですぐに気に入ったアラームコールの13(ウインミレーユ)。価格的に面白そうだったケイアイダンサーの13(ウインプリマ)。そして当時話題だったステマ配合のメジロシャープの13(ウインイストワール)に出資。来年はこの三頭デビュー‼と思っていた時に、二次募集にとんでもないコメントの募集馬が現れます。

この馬は、体型、骨格共に障害レース向きと思い購入しました。平地でも距離の長い芝が合うと思いますが、平地に限界を感じた場合は障害レースへ目標を切り替えたいと思います。飛越のセンスは跳ばせてみないとわかりませんが、障害競走の重賞の常連になるのではと期待しています。障害レースに興味のある方におすすめです。 ~ウインカタログより~

セールスコメントが他の馬に比べて短い※①のも気になりましたが、ここまで堂々と障害向きと書くかと驚くと同時に、思い出したのが前述の言葉。…もしかしてこれが千載一遇のチャンスなのでは?カタログに障害向きと書く以上、余程の事がなければ障害に向かうでしょうし、その意味では平地→障害と二度楽しめる。どうしようかなと悩みながらも近況の様子を見る限り最初から平地がダメという感じでもなさそうでしたので募集締切ギリギリの2015年1月末※②にモエレメルシーの12(ウインテンダネス)への出資を決めました。~続~

なお二次募集で全く迷うことなく出資を決めた馬がいます。デンコウブルーの13(ウインヴォルケーノ)です。彼は九州産馬でヨカヨカの生産者でもお馴染みの本田土寿牧場の生産馬でした。またこの話も別の機会に。

※①ウインのカタログのコメントは本当に正直な内容が多く、個人的にはコメントが長い且つ具体的な距離等への言及がある募集馬の方がよく走る気がします(個人の見解です)。

※②当時のウインは今と違って一部の評判馬以外はあまり売れ行きが芳しくありませんでした。締切直前でも満口にならない馬が多く、モエレメルシーの13も最終的に100口近く余った状態で募集の締切を迎えています。



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