見出し画像

【ハック思考 最短最速で世界が変わる方法論(須藤憲司著)】

一時期話題となっていた「ハック思考」です。

普段節点のないような方なので、このような方の思考に間接的ですが触れられて刺激を受けました。

【ハック思考 最短最速で世界が変わる方法論(須藤憲司著)】


<気づき>

“「既存の解決策で解決できない問題が生じてきらた、自分たちの立っている土俵の方を疑うべきだ」”
“どんなに巨大で精巧にできているように見えるシステムも、システム同士をつなぎ合わせるための隙間が必ずある。”

これを読んだ瞬間、自分のいる建築業界の隙間って何だろうと思いました。古くからあり、巨大で多岐にわたる産業ですが、古いところと新しいところが入り乱れて間延びしている印象があります。専門性が高く、つなぎ目が多いので何かしらの隙間が必ずあるなと感じています。これからここを探ってみたいと思います。


“まずは既存のルールを知るということが大切なのです。”
“ルールを知るために必要な最初のステップは、世界を疑うことです。”
“「観察、考察、推察、洞察」という4つの察する力が必要になります。”
“観察とは、変化を見つけることです。”
“考察とは観察から規則性や法則を導き出すことなのです。”
“「推察」というのが、考察によって導き出した規則性や法則の転用先を探すことです。”
“「洞察」は、観察・考察・推察を同時に行うことで、目の前で現実に起きた事象と全く異なる因果関係に気づくことを言います。”

「観察、考察、推察、洞察」はなんとなく大切だと感じていましたが、定義があいまいでした。今回ここで定義付けしてこの4つを明確にし、この力を使えるようにトレーニングしていこうと思いました。


“「僕の言語の限界は、僕の世界の限界を意味する」”
“自分が言葉で説明できないのであれば、そのことを理解することはできないということである。”
“言語は、その文化の人がどのように世界を見ているか?という世界観を表しています。”

これは極論のようにも聞こえますが、一つの考えとして納得しました。何かを理解するときは、それを言語化してみるのが一番早くて正確だということだと思いました。自分の夢もヴィジョンもゴールも全て言語化することで明確化します。常に言語化するクセをつけておきたいです。


“「今はやっていないだけで、やればできると思っている問題」”

これは採用に関しての話ですが、僕も含めて人に任せられない人の多くはこの感覚があるのだと思います。「自分がやった方が早い」「今のメンツが頑張ればできるだろう」のように自分たちでどうにかなるだろうと腹の底で思っている限り、人投資への優先度はあがりません。「自分たちにはできないことがたくさんある」このように認識すればそれをできる人の採用にも力が入ります。今後会社を大きくしていく上で必要なマインドだと思いました。


“自分自身でも気づかないうちに自分自身が抵抗勢力になってしまう”
“大事なことは誰が重力に逆らっている人なのか?どちらがあるべき方向なのか?を見定めること”
“あるべき姿は何なのか?”

「世界は落下している」という面白い価値観の話でした。落下していく世界の中でもしかしたら自分の中で重力に逆らう抵抗勢力を作っているのかもしれない。小さなことにとらわれず、本質を見つめて流れに身を任せる。そしてその先の流れも読んでいく。すぐには繋がらない内容でしたが、何かひっかかったので書き記しておきます。


“「人が集まり、企業と呼ばれる機関として存在するのは、個々人がバラバラにやっていては成し遂げられないことを実現する為であり、社会に貢献するためなのである。(ヒューレット・パッカード創業者 デビッド・パッカード)」”
“自分一人ではできないことを仲間と実現し社会に貢献する為に企業は存在している”

今一度自分の価値観を見直したくなりました。僕自身は個々人が集まってプロジェクトごとに臨機応変に組んで達成していくイメージを持っていたのですが、会社という組織の役割も素敵だなと感じました。


“突然ですが、なぜ「ドラゴンクエスト」の主人公は勇者なのでしょうか?”
“この当たり障りのないキャラクターが多くの子どもにとっては「自分」だと思えるからだ”
“魔王を倒すという目標に向かって旅を始める勇気だけを持っていた、当たり障りのないキャラクターこそ最も自己投影させやすい”

これを読んでなるほどと思いました。確かに武闘家、戦士、魔法使い、僧侶はそれぞれ特徴や強みがあります。ただ、勇者には際立った強みはありません。『勇気』があるだけです。だからこそ誰でも『勇者』になれます。面白い視点だと思いました。


<アクションプラン>

・建築業界の隙間を探す
・「観察、考察、推察、洞察」の力を意識して使う

<最後に>

この本を読み終わってなぜか「自分は何者なのか」「どのように生きたいのか」「今後自分はどうなっていたいのか」という質問が下りてきました。今の自分は中途半端であり、それを無意識に自分でそうしようと決めているような気がしました。まずは自分がどうなりたいのかを決めて、そこからどうやってを考えていこうと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?