宇宙杯ベスト5句
宇宙杯総458句から選び抜いた、ベスト5句の感想です。
句につけられた番号順に掲載しています。
シャボン玉にも人生がある。一生懸命生きていた終の場が便所の戸口とかだったらやっぱり、気の毒かも。一読、噴き出してしまいました。軽い詠みぶりがいいですね。そして「ええんか」関西弁しかだめですよねここは。
むかし歌会で、「何を基準に採るか」という話題になった際、自分は「笑えたら採る」と答えました。なぜって「他人を笑わせる」って、相当難しいですよね??
真夜、都会にそびえたつ桜の大樹。絵的にも、字面的にもカッコいい。さらにリズムがいい。怖い句です。このサイレンは救急車でもあり、先の大戦、そして今行われている戦争の空襲警報でもある。懲りずに愚かな行為を繰り返す人間を、この桜は嗤っているのかもしれません。
いま思いましたが、これは、この世界の「終りの始まり」を報せるサイレンなのかも。そう考えるとさらに怖い。怖いを連発してすみません。でも、優れた作品は「怖さ」を含んでいるものではないでしょうか。
巷の句会では「パンケーキと春を待つ気持ちが付きすぎ」とか「パンケーキは動く」とか仰る向きもあるかもしれませんが、いやいやいやいや、ここはパンケーキでなければいけません。捻りすぎるのもしんどい。
素直な気持ちを素直に詠んだ、秀句です。いっこも捻ってなくて歴史に残る、こういう句もあります。
そうそう、こういう子をみたらがんばれー! と、エールを送りたくなりますよね。「膝上のノートパソコン新社員」ではサラリーマン川柳っぽくなってしまいそうですが、「Excelの書」という表現が巧み。死者の書を読み解いているような、困難な作業と格闘している様子がよく出ています。
兜太が実際にこう言ったのを、兜太の命日の集いで思い出しているような情景が浮かびます。この句が458句中の私のベストです。以下、兜太の代表句を想起させる仕掛けになっています。巧すぎませんか?
以上、ど素人が偉そうにすみません💦
私はいつもコメント欄を閉じているんですが、今回は開けています。
どうも自分は軽く書こうとするあまり、舌禍の気があるのかなあ、、、ということが最近ありまして、今回の記事も、御不快な思いをさせてしまいましたら申し訳ありません。
もし間違い・失礼などありましたら御詫びし訂正いたしますので、御連絡いただけましたらありがたく思います🙇♂️