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チョコパフェ/エッセイ

チョコパフェはなぜかあまり頼んだことがない。子供の頃はパフェを頼むとなると必ずチョコパフェだった。長じて大学生社会人になるとチョコを頼むのは子供っぽくてダサい感じがしてフルーツパフェとか抹茶パフェを頼むようになる。本当はチョコパフェが食べたくても。

中学の卒業式。式が終わった後10人ほどでフレンドリーに行った。全員チョコパフェを頼んだ。中に、若干ふくよかでいらっしゃるM子ちゃんがいた。M子ちゃんはとてもおいしそうに幸せそうにチョコパフェをほおばっていた。「生クリームって豚の素やんね。でもかまへんよね」誰かが言った。すると口の悪いS美がM子ちゃんに「共食い?」

M子ちゃんが匙を置いて泣き出した。さっき卒業式でギャン泣きしたばかりなのに。「ごめ~ん」S美が謝り私もみんなも慰めるがM子ちゃんはずっと拗ねてむくれたままだった。会うの最後なのに。そんな卒業式とチョコパフェの思い出。


(389字)


紙を16枚に小さくちぎって思いつく言葉を書く。名詞・動詞・形容詞。
それをビニール袋に入れシャッフル。
取り出した1枚のお題に沿って400字のしばりで書く。
というアナログなひとり遊びを始めました。
で今回のお題は「チョコパフェ」。食べたいんやな。

言葉をランダムに出してくれるツールありますが(すごい便利ですよね!)以前みたシソンヌのコントで、

男がコンビニに行き不要のレシートを回収して回る
集めたレシートをゴミ袋に入れシャッフル
取り出した1枚に印字されている商品の内容から購入者の生活を想像し楽しむ

というのがありまして、なにか心に残った。
それで同じ風にやってみようと思いたちました。