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【SDGs】ハチドリのひとしずくと私の一歩
SDGsのプロフェッショナル・ファシリテーターの佐藤です。
企業・行政・学校向けに1万人以上、SDGsのワークショップを開催しその後のコンサルティング支援を行っています。
SDGsの認知度は上がっているとはいえ、まだまだ多くは聞いたことがある、なんとなく分かるといったレベルが多く、また「じゃあ私には何が関係するの?」とどこか他人事のように感じる方が多いのが現実ではないでしょうか。
SDGsはそのもの自体のゴールは世界レベルなので、個人で見ると壮大なテーマに感じ、自分事にしづらいといった要素があります。
そこで今回は、書籍「ハチドリのひとしずく」から、「SDGsと私の一歩」をテーマにお届けしたいと思います。
ハチドリのひとしずくのストーリー
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56005402/picture_pc_57f94108b58a129f5c6de4685864f6bd.png?width=800)
森が燃えていました。
森に住む動物たちは我先に逃げていきました。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56005599/picture_pc_5601ce0ab1082843bbf3153fa9417028.png)
でもクリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます。
動物たちがそれを見て
「そんなことをしていったい何になるんだ」
といって笑います。
この質問にクリキンディはこう答えました。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56005976/picture_pc_4a6dee4c1f187fac652a7ea9936e4d07.png?width=800)
クリキンディの教え
さぁ、あなたはこのストーリーを聞いて、どんなことを感じましたか?
きっと人それぞれ感じる事は違うと思います。
私は、クリキンディは、ハチドリという小さな体ながら大きな勇気を持っていたと思います。
一方でその他の動物たちは臆病者に見えるかもしれない。
では、動物たちが火事を消そうともせずに逃げたのはなぜでしょう?
自分の子供を守るために逃げたのかも知れません。
砂をかければ火を消せることができるかもしれないのに、そこに気づかなかっただけかも知れません。
もしくは自分には無理だと最初から諦めて、自分の可能性に意識が向かなかったのかもしれません。
さぁ、ここから何を学ぶことができるでしょう?
周りに意識を向けても、他の人を非難しても、現実は変わりません。
それよりも自分のできること、自分にもできることを行動する大切さをこのエピソードから私は感じます。
SDGsと私の一歩
私たちはあまりにも大きな問題や困難に向き合ったとき、他の動物たちと同じように気が遠くなったり、あきらめや無力感を感じてしまいがちです。
でもどんな困難な状況であろうとも、「私にもできること」はあります。
それは些細な一歩かもしれない。でもその一歩が起点となり、繋がり、やがてだれかの笑顔に結びついていくのです。
私たちが安い服を買うとしましょう。その価格はどうやって実現しているでしょう?あなたの手元に届く過程で低賃金・長時間労働を余儀なくされているかもしれない。
私たちが購入する食品、生活用品に使用されている植物油脂(パーム油)が地球の温暖化や動物たちに大きく影響しているかもしれない。
そのレジ袋がゴミ箱に入らなかっただけで、海の動物を苦しめているかも知れない。
私たちが無関心でいるがゆえに、知らないうちに世界で起きている問題に加担し、当事者になっていることも多くあります。
物を買う、消費をするということは「投票する」と一緒です。
自分の買う物に少しだけ関心を向けてみる。そしてそこから「自分にもできること」をはじめてみましょう。
無力感やあきらめに時間を費やすのではなく、一人ひとりが「私にもできること」について考え、そして一歩踏み出しましょう。
森のその後は・・・
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56005402/picture_pc_57f94108b58a129f5c6de4685864f6bd.png?width=800)
さて、ハチドリのひとしずくに戻ってみましょう。
燃えている森はどうなったのでしょう?燃え尽きてしまったのでしょうか?
クリキンディは、周りのハチドリに伝えました。
「あなたも一滴だけ水を運んでくれませんか?」
2回伝わると4羽が
3回伝わると8羽が
10回伝わると1024羽が
20回伝わると100万羽以上が
そして40回伝わると1兆羽以上のハチドリがやってきて、あっという間
に火事を消してしまいましたとさ。
そして動物たちの生命と暮らしは守られたのです。
繋がりの力
いかがだったでしょう?
ハチドリのひとしずくのストーリーに、あなたはどう感じましたか?
決してSDGsの書籍ではありません。ただ、2030年、世界がこうありたいと話し合って決めたゴールを達成する上で、大切なメッセージが込められていると思います。
SDGsは17番目のゴールに「パートナーシップ」を掲げました。
一人ひとりの一歩、そして「一緒にやろう」ということの力強さをクリキンディは教えてくれたのかもしれません。
こちらは私がワークショップで伝えているメッセージです。
一人ひとりの想いが人々に繋がり、そしてそれが社会を導く。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56008713/picture_pc_d2ddd8ddf24ec275bd0551f628d897d7.png?width=800)
このことを信じ、企業、行政、学校のあらゆるところで、今日もSDGsワークショップで本質を心で理解してもらい、そしてその後のアクションを伴走しています。
ぜひ一緒に一歩踏み出しましょう。
私たちは一つの家に住む仲間なのですから。
最後にこのハチドリのひとしずくのストーリーにはない中で、2つ、私からあなたにお願いです。
一つ、自分を愛してください。
一つ、自分を信じてください。
執筆者
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56008786/picture_pc_34df75fc7e16aadca8f063eb518c32b3.png?width=800)
・Master of Business Administration
・2030SDGs公認ファシリテーター
・LEGO® SERIOUS PLAY® メソッドと教材活用
トレーニング修了認定ファシリテーター
SDGsカードゲームのプロファシリテーターとして、主に大企業を中心として、他にも行政、大学、高校等に対して200回以上1万人以上にSDGsワークショップを開催。
また、人や組織に関する心理学、理論等を探求し、「自分の人生に情熱を持てる個人と組織を増やす」ことをミッションに、組織開発やコーチングを提供している。他にも不確実な未来に対して、どのように意思決定していくかに向き合うシナリオプランニングや、新規事業開発等の支援も実施している。
考えや場作りの情報などを発信
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