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創造性のある豊かな関係性の中で生きたい

こんにちは、おーのAです。

先日、システムコーチング®の応用コースを修了しました。
過去の経験の中で感じていたことと、つながる体験がありました。これをまとめます。

役に立たない自分でも場に貢献できるという価値観

まずは14年ほど前の昔話から入ります。

私は14年ほど前に以前勤めていた会社内で研究開発部門に異動しました。当時の私は、チーム内の活動に関して知識もなく、経験もない状況でした。私は半年以上もの間、無力感、劣等感、焦燥感を感じていました。役に立たない自分に失望し、自分の存在意義もわからずただただ絶望を感じていました。

自分に何ができるのだろうと悩み苦しむ日々の中、1つの答えにたどり着きました。
「何もできないなら、何を質問しても何とも思われないだろう」
それまでは、自分が何か声を出すことで場が停滞してしまうかもしれない、とか、そんな簡単なことを聞いたら議論の邪魔になってしまう、そんな事を考えていました。
しかし、貢献できないなら、自分にできることは「質問すること」だけでした。質問することで知識を学び取っていこうと決意し、それを決意した日から、自分の心に「モヤッと」や「違和感」といった変化が起きた瞬間をとらえ、とにかく質問することを続けていきました。どうにかして「何もできないやつ」を脱したかったのです。

私が質問をすることを始めてからしばらくして、私だけでなく、少しずつチームに変化が起きていきました。何故か私が質問をすることで、場が活性化されていったのです

以前のチームの関係性は決して悪い状態のように見えなかったのですが、私が質問をするようになってから、それまで発言が少なかった他のメンバーも以前より発言が多くなっていきました。

それ以降、チームの議論や合意形成が以前よりもスムーズになりました。何もできなかった私がただただ「質問する」だけ、たったそれだけのことですが、場に貢献できたことを感じられました。その経験から、それ以降、「私が気になることに質問したり、発言したり、思ったことを率直に話すこと」を自分が貢献できる方法だと思って過ごすようになりました。

この経験は、役に立たない自分でも貢献することができるという自信になりました。無知であることを超えていくことこそが自分の生きる道だと信じて生きてきました。

全ての人が活躍するスクラムとの出会い

スクラムと出会ったのは2016年でした。
当時スクラムを全く知らなかった私ですが、その開発手法にはすぐに魅了されていきました。私は当時大企業にいましたが、それまでに社内で見たことがない景色が広がっていました。

全員の脳が活性化された状態で物事が進んでいく。それも物凄いスピード感で変化していく。あの時感じたワクワク感は思い出せば今でも体の奥底から湧き上がって来ます。

チームメンバーにはそれぞれが持つ得意不得意があります。しかし、得意不得意をお互いに補い合い、そしてさらに高め合っていく。そんな関係を築いていけるチームでした。

当時は言語化できていませんでしたが、誰もが貢献できる環境であり、まさに今回のテーマである「創造性のあるチーム」だったと思います。

それ以前に感じていた、役に立たない自分でも場に貢献できるという価値観、そしてスクラムにおいて、全ての人が貢献できるチーム活動、こういった経験が私が取り組みたいことだと思うようになりました。
そして、私はスタートアップに転職し、組織内でスクラムに取り組んでいます。スクラムに関しては手段として選択しただけですが、振り返ってみると、「創造性のあるチーム」を作りたい、私の中にそんな願いがあったように思います。

システムコーチングの学びの中で見つけた自分が求めるもの

システムコーチングの最後の応用コースがありました。そんな中で「コーチとしての願い」という話が話題に上がりました。次の日、参加者の1人の方が「願い」についてFacebookのグループメッセージでこの話題に触れていました。それに触発される形で自分の願いを表現してみました。

私も職場のチームの中での願いがあり、それは、創造性豊かなチームであって欲しいって願いだなーと思いました。

「システムは生まれながらにして知性があり、生み出す力と創造性にあふれている」※RSI®︎の︎︎︎の5原則より

今までは職場のチームに対してこう思っていたのだけど、全てのシステムが創造性を持ってくれたら、素晴らしい世界になるんじゃないかなと思いました。

私のコメントより抜粋

私の原体験として自分の存在意義を見出すことができた私自身の変化、そして、自分の変化がチームに創造性を持ち込むことができました。
そして、スクラムと出会い、チームが創造性豊かに成長していく姿に感動しました。

システムコーチングへの出会いは些細なものでした。しかし、私自身が生きていた道と照らし合わせると、システムコーチングとの出会いは偶然のようで必然だったようにも思えます。

You can't connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.

スティーブ・ジョブズ~2005年スタンフォード大学卒業式演説~

スティーブ・ジョブズの言うように未来の今、過去に自分が信じて頑張ってきたことが今つながっているだけなのです。しかし、確実に私の10年以上の旅の点と点が繋がっている感触はあります。

私の願いは「創造性の豊かな関係性の中で生きたい」ということです。
自分の願いは簡単には見つけることはできませんでしたし、この答えもまた本当の答えかはわかりません。

しかし、今この感覚を信じて進んでいくこともまた、新しい点を強く残していくために必要なことなのだと思います。

ポエミーな感じでしたが最後までお読みいただいてありがとうございました。


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