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キャリアコンサルタント試験 面接対策


こんにちわ、キャリアコンサルタントの松川です。
フォルダ整理をしている中、5年前にキャリアコンサルタント試験の面接対策に向けて作成した「虎の巻」を見つけました。

私が受験したのは第4回。
学科含めて、試験全体の内容が流動的で、かつ、試験実施機関によって合格率もかなりの差がありました。

受験現場にほとんどタッチしていないので、今はずいぶん変わっているはずなので、実際のところ、どれだけ実戦に使えるのかはわかりません。ただ、実務的なところで、現在、やっているところはここから遠くないなと思います。

キャリアコンサルタント試験に臨む方に、わずかながらでも参考にしていただければ幸いです。


この虎の巻を作ったいきさつ


私が受講した講座の中で、試験対策はまったくありませんでした。
私が選択した試験機関はJCDAでしたが、JCDAがそれまで行っていた試験の傾向と変わるのか変わらないのか、情報が錯綜していて、論述含めてどう対策していいか、まったくわからない状況でした。

講座が終わったのが3月末。
試験は6月。

過去3回の学科試験は問題が公表されていらので、解いてみると8割〜9割は正答できていたので、問題は論述、面接でした。これらは何をやればいいのか、さっぱり見当がつきません。
このとき、助けていただいたのが、Skype塾でした。CDAを指導されて来られた方です。
この方から教わったことが、私の虎の巻の基本になっています。

ロジャーズの三原則に徹する

Skype塾で教わったのは、ロジャーズに徹するということでした。
目の前のクライエント役を迎えいれること。
しっかり話を聞いて、ちゃんと伝え返すこと。
試験だということは忘れて、目の前のクライエント役に意識を集中させること。
この3つを徹底的に、ロールプレイを通じて、指導していただきました。

ロジャーズの三原則、受容、共感、自己一致ですね。
指導いただいたことは、この三原則に付合しています。

キャリアコンサルタント試験受験前に、大学のスクーリングでも、ロジャーズのカウンセリングは教わっていたので、そこそこできる自信はあったのですが、Skype塾ではかなりダメだしされました。感情を伝え返すのが、なかなか、できませんでした。

ロールプレイがうまくいかないと、自分が何をやっているのかわからず、混乱してしまったので、あらためて整理し直そうと思い、虎の巻を作りました。

面接は、頭で理解しているだけではダメで、それを実践できなければいけません。しかし、ロールプレイだけを繰り返していても、カウンセリングのスキルとして身につきません。どんなクライアントであっても、安定して発揮できなければスキルがあるとは言えません。

どんなクライアントで、どんなテーマであっても、使える虎の巻が欲しい。自分が理解して、自分が使える虎の巻。
私自身の注意点をまとめているので、かなりクセがあると思います。この虎の巻通りにやれば誰でも面接は合格する!というものではありません。

虎の巻を試験前日にもっとシンプルにまとめたのが次の図です。

相談のプロセスに沿って、カウンセラー側、クライアント側の心理的な動きをまとめました。
相談は、カウンセラーがクライエントに好意的関心を持ち、それによって良好な人間関係を深めていくもの。好意的関心をクライアントにわかってもらうため、受けとめる、共感を伝える、理解を確認する。
この3つのアクションを通して、カウンセラー、クライアント双方に生じる心理的な変化を左右それぞれに図示しています。
あくまでモデルですが、理想的なイメージをつかんでおきたかったのです。試験直前、これをつくりながら、これができれば満点というイメージを持って試験に臨んだというところです。

まとめ

私の試験結果は、結局、8割は最低でも取れると思っていた学科は合格ラインギリギリ。論述、面接は8割取って合格しました。
学科は、ほんとうにやばかった。それまでとは傾向がガラッと変わっていて、試験場で相当焦りました。キャリア教育や労働行政の問題数が増えて、カウンセリングや心理系の問題数がその分減ってしまったため、得点を稼げるところが稼げなくなっていたのです。虚を突かれました。

面接対策として、ぜひやっておくと実力が爆上がりする方法が一つあります。

逐語録です

これは、実際、時間がかかる作業のため、やる人は少ないと思いますが、逐語録をやると、それまで見過ごしていたクセやタイミングが自分で気づくことができます。自分で気づくというのは、講師のアドバイスより強力な効果があります。そりゃ、そうです。他人から言われるよりも、腹落ちするから気づくのですから。
地道な作業ですが、2時間の作業に没頭することで、試験代をムダにすることを考えれば割に合うはずです。

実務的なところからでいうと、転職エージェントの仕事をする上では、説明してきた面談スキルをいつもやっているわけではありません。
相談がメインの場合は、説明した流れになりますが、こちらから提案まですることが多いです。もちろん、相談者の方によっては、自分でどうしたいのか考えていただきますし、提案した場合も、その提案を説得することはしません。あくまで決めていただくのは相談者の役割というスタンスです。そうでないと依存されてしまうからです。それはキャリアカウンセリングではないと考えています。

転職エージェントの場合、相談よりも情報提供がメインになることの方が多いです。
転職理由がはっきりしている方に、わざわざ、自己理解を促す必要はありませんし、相手が求めていないのに、経験を深掘りして質問する必要はないからです。
ただ、好意的関心は外しません。
そこにはこだわりをもっています。

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