怪獣との出会い

中学生の頃、ワンセグケータイで、深夜テレビを見るのにハマっていた。

最初は、特にこれを見たいということではなく、なんとなく深夜にテレビを見るという行為そのものに浸っていたい、ということがきっかけだった。もちろん、そうしているうちに、お気に入りの番組にいくつも出会い、だんだんと番組を目当てに見るようになっていった。

そこで出会った番組の思い出はたくさんある。例えば、ドラマ『下北GLORY DAYS』。

彼女が合格した名門大学を目指すために浪人生活を送る主人公の男の子が、受験勉強のためにシェアハウスに入居したら、そこはセクシー美女5人で暮らしているシェアハウスだった、、、というお色気コメディ。普通に面白かった。普通に。(念押し)

他には、あるアイドルの30分番組。これはのちにかなり本気で好きになって、今で言う「推し」となる、我が青春なので色々と本当に思い出深い。気が向けばこれだけ別記事にします。

そんないかにも男子中学生という感じのラインナップだが、もうひとつの忘れられない出会いが、『明石家電視台』である。

現在も続く、明石家さんまがMCのお笑い番組だが、当時は深夜帯に放送されていた。僕は物心ついた頃から今に至るまでわりとテレビっ子で、色々とテレビを見て育ってきた。昔はみんな同じテレビの話で盛り上がったはずなのに、最近はテレビを見ない人が増えてきて、だんだんと周りとの知識の格差が浮き彫りになってきている。少し寂しい。いや、僕が異常に見ているだけではある。ちなみに僕は、SNSやYouTubeも相当見ていますので、そっちの話にも余裕でついていけ、いや、むしろ引っ張っていけます。

さて話がそれましたが、小さい頃から色々とテレビを見ていた僕が、中学1年のころ深夜に見た明石家電視台にはとても衝撃を受けた、という話である。

さんまさんを中心にレギュラーメンバーで繰り広げられるお笑いの一連の流れ、そのすべてが、深夜テレビという高揚感もあってか、急に自分の中にバチっとハマって、以降、おもろいことは絶対正義だと強く確信するようになった。「おもろいこと」が世界一の究極のエンターテインメントだと思った。もちろん、もともとそうした考えは持っていたが、ここで99%から100%の確信になったということである。


僕の最も重要視する人生哲学のひとつがユーモアである。いや別に、自分が面白い人だと言いたいのではなく、ユーモア・コメディ(喜劇)・おもろい、こうした要素をいつでも・どこでも追求する態度が全人類にとって必要なことではないかとさえ思っている。


深夜にお色気コメディとアイドルとお笑い怪獣に出会った中学生は、今、こんな感じである。


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